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オペラ

藤島武二・岡田三郎助 展

10/31、車の修理時間を利用して、10/29から開催中の
「藤島武二・岡田三郎助 展」を観て来ました。

以前ならマリーナに行ってブラブラしたり、オーナーの処に
お邪魔しようかと思いましたが、最近は空いた時間があれば
芸術に触れようと思うようになりました。

喜んで良いのか、悲しんで良いのか ? (笑)

約100年前の日本女性を優美に表現しています。
現代人の顔と、すこし違うような気もします。
同じ民族でも時代が変われば顔も変化するのかも ?

お二方とも日本洋画の王道を歩んだ画家です。
従って女性モデルも上品な人を選んでいるんでしょう。

でも私はもっと精神性のある肖像画の方が好きですね。
それとも実はあるのに気が付かないのかな ?

棒立ちになって、ずっと観入ってしまいそうな、ど迫力。

岸田劉生<麗子五歳之肖像>に見るような・・・・


ターナー 銅版画展

10/22,廿日市にある海の見える杜美術館で開催中の
「ターナー銅版画展」を観て来ました。

イギリス人、画家ウイリアム・ターナー(1775-1851)の
手掛けた銅版画800点の内、約150点の展示です。

海に出ると、高台に見える新興宗教風の建物の
中に杜美術館はありました。
眼下に見える宮島、広島湾の眺めは最高です。

銅版画がどのような工程で出来上るか知りませんが、何故こんなに緻密で精巧な表現ができるのか、驚くばかりです。
ただカラー色ではないので、陰影は有っても沢山見ている
と新鮮味が薄くなります。

また約200年前のイギリスの様子が理解できます。
豊かな森、自然のままの海岸線・小川、細い小道等々。

それに比較して、現在社会が何と様変わりした事か。
道路には信号機、交通標識、街路灯、監視カメラ etc.,


かなりの数の帆船の版画がありました。
ガフリグの風上帆走から、同時代の日本の北前船より
ずっと性能が上だったわけです。

西洋人は帆船、日本人は富士山の絵に郷愁を感じる
らしいから、セーリング文化は彼らに叶わないのは
ある意味うなづけます。


1845年作の銅版画 「戦艦テメレール号」、 戦艦は木造船。
朝日が昇り解体の為、蒸気船に曳航される姿は新しい時代の
到来を印象づける。正面から見る船首近くの形状、中央部の
タンブルフォームがなぜかグロテスクに感じられた。

追悼展 佐藤忠良

10/13、今年3月30日に98歳で逝去した、彫刻家佐藤忠良の
追悼展を西区にある泉美術館で鑑賞して来ました。

粘土彫刻の鑑賞は初めてです。

削ってカタチを創る彫刻は鋭さを感じますが、粘土を
はりつけてカタチを創る彫刻はふくらみを感じます。

芸術作品そのものの鑑賞と同時に、作者が生き抜いた時代背景を知ることも、とても興味深い。

太平洋戦争、シベア抑留、国民が生死にさらされる有事。


ヨットが波に翻弄されながら前に進むように、人間も時代に翻弄されながら一生を終える。

戦後の日本、今まではどちらかと言えば平穏無事な時代であったのだろう。

しかし3.11後の日本、今度は国家が生死をさ迷う。

心して生きていかねば・・・・・

話が脱線してしまいました。



「記録をつくった男の顔」。王貞治という先入観無しでも、
とてつもない強固な男の意志を、目、顔立ちから感じられた

ヨット好きな音楽家達

横浜ベイサイドに係留している方が、同じマリーナで開催
しているフローティングショウをよく見に来てくれます。

その中に東京交響楽団オーボエ奏者の篠崎隆さん、クルーのオペラ歌手で二期会メゾソ゜ラノ池田香織さんがいます。

昨年はダメでしたが、今年はデゲロ28で会えました。

池田さんが「CDを出したので聴いて下さい」 と。

ホテルに帰った後、早速検索したところ、YOU TUBEで
ヒットしました。
実は池田さんの歌を聴くのは初めてなんです。

とっても奥深い声で、実力のある歌手だと、直感しました。
すぐアマゾンにCDを注文しました。

タイトルは 「Liebestraum」 (愛の夢)。
グリーク、リスト、フォーレ、ラフマニノフ、サンサーンス etc.,

メゾソプラノ、オーボエ、ピアノのトリオ。
3人の音色がとても溶けあい、上品な落着きを感じます。
また彼女の持つ、高いレベルの歌心が伝わって来ました。

歌詞を読むと、どうして西洋人はこうも、愛に対して真剣
で、ストレートなんだろうと ・・・・ 

考えてしまいます。

西洋vs東洋社会の根本的な違いが、
この辺にあるのかも知れませんねー。


「Liebestraum」 Trio 97 の CDジャケット 

グリーク作曲 「君を愛す」
君は我が想い 私の過去であり未来
この心の初めての幸福
君を愛す この世に比べるもののないぐらいに
君を愛す 今もそして永遠に

映画 「プッチーニの愛人」

9/22、映画「プッチーニの愛人」を鑑賞して来ました。

没後まだ100年も経っていない、プッチーニ。
数々の女性遍歴を持つこの巨匠。

2007年、あらたに発見された一つのスーツケース。
中にあったプッチーニが書いた手紙、そして写真。

メイド、ドーリアの服毒自殺。

オペラ「西部の娘」のヒロイン、ミニーと重なる
モデルの整合性。

あの時の愛人が、本当は誰であるかの謎解き。

プッチーニの内面性をもえぐる描写。

しかし個々の人間の持つ内面性は、決して他人には
100%分からない。

特に芸術家は多面性のかたまり。

監督・脚本家の、史実と想像力への挑戦であろう。

非常に興味深い映画でした。しかし、あと数回観ないと
共感という域に達しないのでは ?



「もし私がもう恋をしなくなったら、葬ってくれ」
プッチーニの、あの愛の旋律の根源であろうか。

美術館のミニコンサート

日本は66年前、広島・長崎に原爆を投下されて、
まもなく終戦をむかえました。

毎年、8月の前半は日本中が「祈り」に包まれています。

特に今年は3.11の東日本大震災、原発事故と重なり、
その想いはひとしおと感じています。

8/13、ひろしま美術館で午後2時から1時間、ピアノ・
ヴァイオリンのデュオ旭爪(ひのつめ)姉妹を聴きました。
やはり前半のテーマは「祈り」でした。

「祈り」を表現した傑作が「アヴェ・マリア」でしょう。
今回もその曲から始まりました。
作曲家カッチーニ・シューベルト・グノーのメドレーです。

「アヴェ・マリア」はさまざまな作曲家が残し、その曲数は
数え切れないほどあると思います。

一番有名なのはシューベルトでしょう。勿論大好きです。

でもカッチーニも好きです。
イタリア風で、ちょっとロマンティックで。

「アヴェ・マリア」は単なる宗教曲ではなく、私的な祈りの
意味合いが強い曲群と思います。

今後、8月の前半は日本中「祈り」の期間とし、いろんな作曲家の「アヴェ・マリア」を放送して、音楽で「祈り」をより深める雰囲気を作ったら如何でしょう ?


美術館でコンサート?  正直最初は違和感を持ちました。
でも名画を観た後の印象と、コンサートとがオーバーラップ
したら、とてつもない感動になることもありますね。

二人の演奏はとても完成度が高かった。

映画 「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」

7/7、広島サロンシネマに映画「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」を観てきました。

モーツァルトの姉、ナンネルの少女時代にスポットを
当てたフィクション物語です。
弟の影で、また男尊女卑の時代の中で、天分の才能を活か
せず、気の毒な一生だったと思います。

彼女はひょっとすると、どこにでもある家族団欒の家庭を
切望していたのではないかと思います。
そしてモーツァルトの存在すら快く思っていなかったのでは ?

弟の才能を延すべく演奏旅行の連続、旅先パリでの愛する
母の早死、一人になった父の世話、良縁ではない晩婚。

お父さんのお墓にいっしょに入りたいという最後の願いも、
アカの他人(ニッセン)に妨害されてしまいました。

彼女がもう50年あとに生まれていれば、ファニー・メルデルスゾーン、クララ・シューマンのように女流作曲家、演奏家が
活躍する時代になっていたのに。。。。


*文中の「モーツァルト」はヴォルフガング・アマデゥス・
 モーツァルトを示します。


ヴァイオリンを弾く少年モーツァルト、そして姉ナンネル

映画 「モーツァルトの恋」

6/3,西区民文化センターに映画「モーツァルトの恋」を観て来ました。1942年に製作されたこの作品は、なんと
日本初公開との。
私は既にかなりの人が観たものだと思っていました。

大変貴重な体験でした。
情報を下さったオペラ教室の吉永先生に感謝。

私もモーツァルトに関しての音楽書はかなり読みました。
しかし彼と女性との絡みは、殆ど取り上げていません。
当然と言えば、当然でしょう。(笑)

世の女性はベートーヴェンよりモーツァルトファンでしょう。
その理由の一つとして、恋話が多かったのもあるのでは ?
アロイジア、ナンシー・ストレース、ドーシェク夫人などの
恋人の為に曲を作る。これ以上のプレゼントは有りません。

ベートーヴェンは恋(片思い?)はしましたが生涯独身だったし、陰気臭く女性にとってあまり魅力的ではないのでは ?

1791/12、モーツァルトが亡くなってから、直に接した女性達が狭いザルツブルグに最長55年間も暮していたのですから、毎日どんな話をしていたのだろう。
   
   1829 実姉ナンネル死去
   1839 初恋のアロイジア(妻の姉)死去
   1842 妻コンスタンツェ死去
   1846 コンスタンツェの妹ゾフィ死去

天才モーツァルトは爆弾のように仕事をし、そして早々と
この世を駆け抜けて行ってしまった。

まわりの家族、恋人たちはその言動に翻弄される。
そして残された女たちは、その天分を懐かしむ。
のちの世の人はその作品に触れ、心豊かな日々を送る。


いつか「女たちのモーツァルト」という本を書いてみたいと
思っていますが、とても無理でしょうね。(笑)


コンスタンツェを演じたヴィニー・マーカスが良かった。
どこか顔立ちがマリア・カラスに似ている。

モーツァルトがぞっこんだったアロイジアの声。
あんな声だったのだろうか ?
映画では誰が歌っているんだろう?  知りたい。

平櫛田中 展

5/13,ひろしま美術館に木彫の巨匠、平櫛田中(ひらくし でんちゅう)の特別展に行ってきました。
恥かしながら、彫刻の展覧会に行くのは初めてです。

どうしてこんな立体感覚を持っているのだろうか ?
絵すらまともに描けない私には、彫刻は神の世界です。

一瞬のポーズを創造し、そこに動的、情緒的、宗教的世界を刻み込む。芸術家の成せるワザです。

成長の継続とともに、作風は変化して行く。

107歳で歿するまで生涯現役を貫いた人生。

果たして私は生涯、ヨットを業として貫けるだろうか ?
どこに最終目標を持っているのだろうか ?

考えさせられます。凡人と言えども。

幸い生涯追求できる仕事があることだけは
幸福だと思いますが。。。。


「うでずもう」、左の鬼のお尻がとてもセクシー

高田力蔵 展

4/22、はつかいち美術ギャラリーの高田力蔵展に
行ってきました。

ミレー、アングル、ブリューゲル等の名画模写展です。
模写展は初体験です。
模写の完成度批評よりも、絵画見聞のレパートリーを
広める意味でとても有意義でした。

一番興味を持った絵はピサネロの<デステ家の公女>です。
原画所蔵はパリのルーブル美術館。
廿日市在住の洋画家、山本美次さんの原画模写です。

濃い草花を背景に、パステルカラーのドレスの色合いが
絶妙に溶け合い、そこに蝶々が飛んでいる。
そして真横顔の中に神秘性を感じます。

レオナルド・ダ・ヴィンチより50年前に、こんな個性的な画家
がおったなんて、驚きです。

係の人に質問したら、偶然にもご本人が来場中でした。
詳しく教えて頂きとてもラッキーでした。

これからは山本美次画家のファンになりそうです。(笑)


引き込まれるように、魅入ってしまいました。