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オペラ

opera「皇帝ティトスの慈悲」

NHK文化教室の「オペラへの招待」の後期も参加することにしました。11/4は初回、教材はモーツァルト最後の年、
1791年初秋に作られた、オペラセリア「皇帝ティトスの慈悲」です。

モーツァルトを評価し、好意的であったヨーゼフ2世が1790年2月に他界し、代わって即位した弟の皇帝レオポルト2世の、
戴冠式用としてプラハから依頼を受けたものです。

たった2ケ月足らずで作曲されたというこのオペラは、
その完成度に疑問もあり、しばらくの間再上演もされず
忘れ去られていました。

少なくとも他の作曲家なら傑作と思いますが、モーツァルトにとっては傑作に値しないと思います。
ストーリー、台本に限界のあるオペラセリアにはもう戻れない彼が、単なるビジネスとして作曲した色が濃いでしょう。
「イドメネオ」にみるような作曲への情熱は、歴史書では
どこにも発見できません。

クラリネットのオブリガートとともに歌われる第2幕のアリア、「花の美しいかすがいを編もうと」はヴィッテリアの寂寥感がとてもにじみ出ています。

ひょっとするとモーツァルト自身の寂寥感かも知れません。

このオペラの中で一番好きなアリアです。


先生!! 今は知れば知るほど、わからなくなりまーす。

N響・木管五重奏演奏会

10/24、またN響のメンバーが呉市の蒲刈島(カマガリジマ)に
来ていただき、演奏してくれました。主席オーボエ奏者の
茂木さん率いる「サンダーバード木管五重奏団」の皆さん方です。
そして司会は「サントリーホール」総支配人の原武さん。

木管五重奏とは、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、そして金管のホルンが加わった編成を指します。

主席フルートの神田さんはよくテレビで拝見していますが、
クラリネットの松本さん、ファゴットの佐藤さん(女性)、
そしてホルンの今井さんは今後テレビで再確認できます。
それほどの近い距離でした。
日曜日の夜の「N響アワー」が楽しみです。

日本のトップクラスのPLAYERが、今までのクラシック音楽に甘んじることなく、五重奏用に作曲、編曲されたものも
含めて演奏してくれました。
特に茂木さん自身の作曲、「父の掌」はすばらしかったです。

木管五重奏はそれぞれの楽器の音色が溶け合うことは
少なく、さりとて張り合っているわけではなく、
丁度ヨーロッパ社会のように思えます。
それに対して、弦楽重奏は日本社会かな ?
繊細で、溶け合うことが上手だから。

すべてのものが東京に一極集中している日本において、
地方に住む私達も積極的に、東京との距離感を縮める
努力をする必要があるようにも感じました。



左から神田、茂木、今井、佐藤、松本さんの、N響管楽器奏者

モーツァルト 「レクイエム」

広島の合唱団「そら」の定期演奏会を聴いてきました。
モーツァルト最後の曲、「レクイエム ニ短調」(未完) です。

「もっと長く生きていれば良かったのに」 とよく言われます。
直接的な死因を超越して、生まれた時点で彼の寿命は、
すでに決定づけられていたのでは ? と思ってしまいます。

亡くなる数年前から、死を身近に感じはじめ、音楽は次第に透明性を帯び、そして自伝的なこの曲にたどり着く。

迫り来る死に翻弄され、極みを尽くしながら... 
そして死んでいったのです。
だからこの曲を理解するには、十分すぎる時間が
必要でしょう。

声質もオーケストラの音質も、明るすぎて違和感を
感じてしまいました。
特にソプラノ、バセットホルン、トロンボーン。
古楽器の方がピッタリかも ?
残念ながら仕上がりは、まだまだと感じました。

でも、クラシックコンサートは良いですね。
特にマイク無しの直音が、聴覚を刺激してくれます。

私が合唱団員だったら、「第九」より 「レクイエム」を
絶対歌いたいです。(笑)


広島で宗教音楽が、身近に聴けるのは幸せです。

8月の 「オペラへの招待」

8/26のオペラ教室は有名な「カルメン」です。

教本のDVDがすばらしかった。カルロス・クライバー指揮のウィーン国立管弦楽団、演出がゼッフィレッリ、カルメンが
オブラスツォワ、ドン・ホセがドミンゴ、1978年ウィーン国立歌劇場ライプものです。

改めて聴いてみると、最初から最後まですばらしいメロディの連続で、全然飽きないんです。
やはり世界人気度No.1、納得です。
特にモーツァルト同様、人間の心が動いていく様を、見事に音楽で表現しています。

早死のモーツァルトを残念がるなら、36才で死んでしまったビゼーも、やはり悔やまれるべきでしょう。
モーツァルトより遅咲きだっただけに。

カルメンのことを '自由奔放 ' と良く言われますが、
表現は荒っぽいですが、腹をくくり、リスクを取る生き様、
そんな覚悟があるからこそ、自由になれるんでしょうね。

もちろん死に行く時も含めて。


私はドン・ホセよりカルメンに近いかも(笑)

佐藤しのぶ コンサート

8/24夕方、ソプラノ歌手佐藤しのぶさんのコンサートを
呉文化ホールで聴いてきました。

8/6、NHKで吉永小百合さんの原爆の番組がありました。
佐藤しのぶさんの 'アヴェ・マリア' が美しく流れていて、
彼女の呉コンサートを、思い出しました。
翌日チケットは購入できましたが、2階席でした。

プログラムは日本の歌、そしてオペラアリアの構成でした。
彼女の声は、澄んでいて、つやがあって、アンドレア・ロストのような声色です。

旬は過ぎたとは言え、ヨーロッパのオペラハウスで場数を
踏んだ、まさに日本を代表するソプラノ歌手でした。
安心して聴けました。

特に「蝶々夫人」より アリア 'かわいい坊や' はとても
すばらしく、思わず 'ブラボー' を叫んでしまいました。

観客は年配の方が多いですが、もっとオシャレをして
コンサートに参加したら、楽しいのでは ?
そしてコンサートをサカナにして、どこかでお食事して帰るとか ?  やっぱり、カップルの問題に帰着しますね。

私は一人寂しく、馴染みの屋台に寄りましたが。(笑)


「蝶々夫人」は日本人の歌手でなくては。 と

オペラ 「ルーチョ・シッラ」

モーツァルトは生涯、全部で22曲のオペラを作曲しました。
特に傑作と言われるのは「イドメネオ」以後の7曲、25才から没までの10年間に作曲したものです。
それらのDVDは全部持っているんですが、それ以前のものはあまり興味を持っていませんでした。

しかし現在オペラを教えて下さっています吉永先生が、全曲のオペラ研究をしているので、感化されました。

手始めは1772年、16才の時に作曲した「ルーチョ・シッラ」のDVDを手に入れました。
盆休みなので、10回はずっと聴いています。

軽快な曲調、ちょっとイタリア風のベルカントなアリア、
長ーい レチタティーヴォ etc.,
天才少年モーツァルトが、はち切れんばかりの若さで、
作り上げたイタリアンオペラが伝わってきました。

このオペラの台本は決してすぐれているとは思えませんが、管弦楽の充実した響きがとてもたまりません。
やはりモーツァルトです。その作曲能力は !!
あのヴァーグナーが悔しくて、皮肉るのもうなづけます。

残り14曲の期待に確信を得ました。(笑)



アニック・マシスのベルカント歌唱は素晴らしい。

いわさきちひろ展 と '椿姫'

7/31の午後からは芸術三昧でした。

ひろしま美術館でいわさきちひろ展を、夕方からゲバントホールで北垣旬子ソプラノリサイタル '椿姫' を鑑賞しました。

「子ども」を生涯のテーマとして描き続けた女性画家の、愛情に満ちた125点を駆け足ながら楽しみました。

と同時に戦禍にさらされた子供達の苦痛な表情を見ますと、母子ばかりの展覧会場にもっともっと男性が来て、戦争は
絶対してはいけないことを、肝に銘じてほしいと思います。

彼女の絵には、子供のかわいらしい仕草、繊細な心までも描き出され、鋭い洞察力に感動しました。
またすばらしい色彩感覚にも目をみはるばかりでした。


リサイタル会場のゲバントホールは、すぐ近くなので助かりました。

一年のイタリア・ボローニャ留学を終えた彼女は、その成果を思い切りステージにぶつけたのではないかと思います。

ヴェルディのオペラ '椿姫' のほとんど全幕を暗記しての
歌唱でした。
やはり日本女性の持っているねばり、辛抱強さの賜物と思いました。

人それぞれ幸せ感は異なり、決して他人と比べるべきものでもないと思います。
きっと彼女は歌手として、自身のスキルアップに幸福を
感じているのではないかと想像します。

これからも芸術家として、精進してほしいと願っています。


会期内にもう一度行ってみたい、そんな展覧会です。


素足のヴィオレッタは '椿姫' の最終シーン

カラス と レンピッカ

才能と美貌を兼ね備えた20世紀以降の女性芸術家は、
セレブの象徴と言えます。
金持ちの男たちが、ホッテおかないからです。

でも必ずしも、しあわせな一生だったかと言えば、
そうでもないのでは。。。。

オペラ歌手のマリア・カラスは富豪オナシスの、画家の
タマラ・ド・レンピッカはある男爵の、共に愛人になり社交界にのめり込んで行ったのです。
そして愛が終わった頃には、声も出ず、筆も取れなくなってしまったのでしょう

すばらしい才能を持っているのに。
男の誘惑に弱いんでしょうか ?
心のどこかで安定を求めるのでしょうか ?
これは女性でないとわかりませんね。。。。

芸術家として精進し尽くせなかった人生を、悔やんだ晩年は
お二方とも共通していると思います。

才能、能力、好奇心をどこまで伸ばすか、そんなことが
何にも増して大切なことを、このセレブ達が教えてくれているようです。

世の中の金持ち男性、芸術家を私物化してはいけません。(笑)


レンピッカの作品は「はやり画」だったのだろうか?

6月の 「オペラへの招待」

6月はヴェルディの「リゴレット」を取り上げました。

彼は考えが男性的で、硬派だったのではないかと
思います。
ジャーナリストには自分の私生活に立ち入らせなかったし、奥さんとの証拠品を後世に残すのを好まなかったのです。

「椿姫」でも父ジョルジュ・ジェルモンがヴィオレッタに
「不倫をしてはいけない」と説教したり、息子アルフレードの、紳士にあるまじき言動に、激怒したりしています。

今回の「リゴレット」でも、娘ジルダに対するリゴレットの献身的な父性愛も、彼自身気にいっていたのでしょうね。

彼のそのほかのオペラ、「アイーダ」、「オテロ」も聴いていますがどれも悲劇なんです。
ストーリーも音楽も重々しい感じで、今はむしろプッチーニの方が好きです。

でも数年経って、もう一度聴いてみたら違うかも知れません。
感じるところがあれば、そこで勉強するでしょう。

芸術への接し方は、そんなので多分良いと思います。


教材の表紙、挿絵があったらオシャレかも。

セクシーな 指揮者

指揮者の天才のなかでも、
 カルロス・クライバー、フルートヴェングラーが200年に。
 カラヤン、ベーム、ワルター、バーンシュタインが100年に。
一人のようです。

オペラ「ばらの騎士」を指揮していたクライバーのDVDを、
再度聴きなおしてみますと、彼の指揮法に魅了され、
次にウィーンでの1989年ニューイヤー・コンサートのDVDを買いました。
オペラと違ってコンサートですから、最初から最後まで
指揮者クライバーを写しています。
セクシーで、シャイで、複雑な人生を歩んだようなおもむきを
感じました。

彼の音楽性、人生を知りたくて今度は本 「ある天才指揮者の伝記 カルロス・クライバー」 を買いました。
今、夢中で読んでいます。

どうも私は天才に興味があるような気がします。
モーツァルト、ピカソ、マリア・カラス、ヴィスコンティ、
美空ひばり、イチロー。
言動はたいして、問題ではありません。

天才がその才能を、まざまざと見せつける場面に、
できるだけ多く遭遇したいと思います。
               


これほどのセクシーな指揮者に、出会ったことがありません。