GWで暇時間があるので3月にウィ-ン国立歌劇場(シュターツオーパ)に行った記憶を思い出してみました。
少しずついろんなオペラを聞き始めていますがなぜかワーグナーを避けているようです。以前「音楽家の恋文」という本を読んだときモーツァルト、ワーグナー、シューマン、ブラームス、チャイコフスキー、マーラー等の恋文が登場してくるのですが、どうしてもワーグナーの人格に馴染めなくて。それとアリアがメロディックではないこともあるようです。でも満遍なくオペラをまず聞くことが必要とも思っていました。そんなとき3月20、22、26日にウィ-ン国立歌劇場で日本人オペラ歌手、藤村実穂子がワーグナーのオペラ「パルジファル」のクンドリ役で出演することを知りました。日本人のオペラ歌手が世界でどの位のポジションなのか? それとやはり応援したい。ということもあってチケットを手配し、3/21に成田からウィ-ンに飛びました。オペラを観劇する場合あらかじめ予習という意味でDVDも買って何度か聴きましたがこのオペラ、上演時間が4時間を超えるもので途中で眠くなってしまいました。普通のオペラは2時間程度ですからなんと2倍の上演時間となります。(チケット代はなんら変わりませんが) 案の定、途中でコックリコックリしました、時差ボケもありますし。
藤村実穂子のクンドリはとてもうまいと思いました。彼女の並々ならぬ努力が桧舞台に上がらせたものだと思います。それに日本の女性は特に優秀ですから。
ワーグナーの音楽はとてもきれいなハーモニーですがメロディックではないので正直言って今は馴染めません。
それとワーグナー自身の書いた台本が台本家のものと比べるとどこか違和感があります。でもこの難解なオペラに挑戦したのですから、他のどんなオペラでも聴き通せる変な自信が着きました。
3/23はもうひとつのオペラ劇場、フォルクスオーパでプッチーニの「トゥーランドット」がありましたので観劇しました。現代すぎる演出で馴染めませんでしたが異なるオペラ劇場に行けたこと、良かったです。

「パルジファル」のカーテンコール、左から二人目が藤村実穂子

幕間にはゆっくりドリンクを、ホワイエは社交場に変身
2006年ザルツブルグ音楽祭で<フィガロの結婚>のスザンナ役を演じたロシアの売れっ子オペラ歌手,ネトレプコ(ソプラノ)へのインタビューでスザンナ像を彼女はこう解釈していました。
すべての面において魅力的な男性はおらないから,女性は同時に別の人にも惹かれ,それぞれの魅力的なところを好きになる事もあり得るわけです。
結婚当日でもスザンナが伯爵に対する複雑な気持ちをいだいたのはその為でしょう。
フィガロとスザンナは幸せにはなるだろうけれど,ほんとうの幸せにはなれないだろう。人生なんてそんなものでしょうと。
妙にオペラ歌手の登場人物解説には説得力を感じられました。なぜってオペラ歌手は超人的な能力を持っているわけですから。
ここまでの人間描写を音楽で表現しちゃうわけですから,やはりモーツァルトは天才の中でも別格と言わざるを
を得ませんね。
天才の残していったものに気が付いて,その作品を思う存分味わうことができる良い時代に、生まれたと思います。
奥が深いですね。まだまだ中モーツァルトの有名なオペラ<フィガロの結婚>の主役は当然スザンナと思っていました。だって登場人物はスザンナを中心に旋回しているし,ケルビーノ・伯爵夫人・フィガロのピンチから救うのは決まってスザンナでもあるから。
でも先日読んだある本では主役は伯爵夫人と書いてありました。フィガロもスザンナも狂言まわしにすぎず
このオペラは実は,女の愛と生涯の一番重要な一断面を非常にきわどく描いているとのこと。もちろん伯爵夫人によって。
2006年モーツァルトイヤーのザルツブルグ音楽祭の<フィガロの結婚>では確かにレッシュマンの演じる伯爵夫人が非常に強烈で,確かに主役は伯爵夫人であると言えないとも限らないと思いました。
モーツァルトのオペラはやはり村君,勉強が足りませんね。