3ヶ月待ってやっと届きました。ソプラノ歌手、ノエミ・ネーデルマンのCD。
昨日の土曜日、福岡マリノアまでの往復10時間ドライブ、ずっと聞いていました。
特にボリュームを大きくすると良いですね。
ヘンデルのオペラ「リナルド」で、"アルミダ" 役を歌っていたのを聴いて(DVDですが)、彼女のCDを注文した訳です。
とても多面性を持った、魅力あるドラマチィック系の、スイスの歌姫であることを感じました。
ヘンデル、モーツァルト、ヴェルディ、ベッリーニ、ドニゼッティをさらっと歌ってしまうんですね。
あのマリア・カラスでもモーツァルトは苦手だったのに。
中でも、私はヘンデルが好きです。
アジリタのテクニックが最高で、あのパッセージは圧巻です。
来年もヨーロッパのオペラハウスで、いろんな歌手に出会いたい想いが募ってきます。
歌もお顔も、ドラマティック。
オペラ 「椿姫」
7/16の夜はハレからベルリンに戻り、コーミッシェオーパでオペラ「椿姫」を鑑賞しました。
イタリアの作曲家ヴェルディの代表作です。
美しい序曲、アリアでちりばめられた「椿姫」はオペラの金字塔の一角と言えると思います。
7,8月は一般にオペラハウスはシーズンオフとなり、野外音楽祭が主役となります。
コーミッシェオーパのシーズン最後の公演でした。
現代風の演出にはストーリー性に多少無理があり、私はあまり好きではありません。
おまけに言葉がわからないわけですから。(笑)
主役のヴィオレッタは少し声量不足の感はありましたが、やはり上手いですね。
でもヴィオレッタは結核の病を負っているわけですから、
丁度良いのかな? (笑)
カーテルコールでも視線はソプラノ歌手に
ハレを訪問
ライプツィヒから列車で30分弱の所に、人口約25万のハレ市があります。ヘンデルが生まれたところです。「ヘンデルの家」を訪ねました。
ひと駅間違えて下車した為、頭が混乱してあきらめてベルリンに戻ろうかと思いましたが、諦めません。
1時間遅れのハレ到着でした。(笑)
ヘンデルはバッハと同じ1685年に生まれましたが対照的な人生でした。ほとんどドイツを離れなかったバッハに対し、イタリア・オランダ・イギリス・アイルランドにも旅行し、最終的にはイギリスに帰化し、ロンドンで亡くなりました。
私のモーツァルト協会、会員番号KV566はヘンデルのオラトリオ「アシスとガラテア」の編曲作品ですから、
バッハよりヘンデルの方が親近感があり、曲も馴染みます。
特にオペラが。
帰りに、日本ではなかなか手に入らなかった、オペラ「リナルド」のDVDがありましたので、即買いました。
やはり来てよかった !!
愛用のチェンバロ、そして肖像画
ライプツィヒを訪問
偉大な天才達が残してくれた芸術作品は、現在たくさん残っています。
音楽、絵画、彫刻、建築、文学、etc
もし自分自身、興味ある世界の作品を知らずして、
また味合わずして、人生を終えることになれば、
それは「モッタイナイ」では済まされないな。と
最近思うようになりました。
いよいよ、そんな年齢になったのかな ?
ある人から天才作曲家の中でも別格と教えられた、
バッハとモーツァルト。
ハンゼディーラーミーティングの前日8/16、ベルリンから一時間余の列車に乗り、ライプツィヒを訪問しました。
バッハの眠っています聖トーマス教会です。(1750年没)
でもモーツァルトにはほんとうのお墓はありません。
共同墓地に埋められてしまったため、遺骨が行方不明なのです。
このブロンズのプレートの下にほんとうにバッハが眠っていると思うと、一通り見た聖トーマス教会からなぜか帰ろうという気にしばらくはなりませんでした。
バッハ以外にもシューマン、クララ、リスト、ワーグナー等が活躍したライブツィヒは文字通りの文化都市という風情がしました。
残念だったのはバッハ博物館が改修工事の為、見れませんでした。
またモーツァルトは1789年4月に、この聖トーマス教会を訪れ、バッハの弾いていたパイプオルガンで即興演奏をしているんですね。
さて、どんな想いで弾いたんだろう?
そんな事を考えながら眺めていると、220年前にタイムスリップしてしまいます。
ロマンチストにならざるを得ません。。。。 (笑)
バッハが後半過ごした聖トーマス教会
「ヨハン・セバスチャン・バッハ」 質素なプレートです
3/13の夜、ベルリンフィル定期コンサートの時、歌ったAnja Kampe さんの歌をもっと聴きたくて、日本に帰ってから3/22にアマゾンにCDを注文したんですが、なかなか入荷せず、やっと今日6/11に手に入りました。イタリアものです。
待ち遠しかった !!
さっそく聴きました。
イタリアの作曲家 シニガーリャ の歌曲集でした。
じっくり聴いているとアメリカのソプラノ歌手、バーバラ・ボニー の声をもうすこし色濃くした感じで、改めて本格派の声楽家であること、再認識です。
彼女は東ドイツに生まれ、イタリア人と結婚し、ヨーロッパで活躍しているようです。
たぶん、今まで私が勉強不足だったのかも。。。。
チャンスがあれば、オペラも聴いてみたいですね。
ソプラノ歌手はいつも私のあこがれです。
6/3は久しぶりにモーツァルト協会の定例コンサートに出席しました。
早朝鹿児島から車で帰り、午後広島空港から羽田に飛び、上野文化会館に向かいました。
モーツァルテウム管弦楽団はオーストリアのザルツブルグに拠点を置く、モーツァルト演奏に特化した世界的な管弦楽団です。
プログラムの一番の興味はピアノ協奏曲第20ニ短調 K.466 でした。ピアニストはラルフ・フォークト、
指揮者はアイヴォー・ボルトンです。両者とも着実に実績を積み重ねている、旬な芸術家です。
K.466はモーツァルトのピアノ協奏曲の中で一番ドラマチックで、むしろシンフォニー、オペラに近いと思います。
短調の曲はモーツァルトの言うに言われない悲しみを表現しています。しかし今の私にはその悲しみが何であるのか勉強不足でわかりません。
なぜかいつも聴いていると涙が出てきます。。。
でも第3楽章はその悲しみを乗り越え、希望へと向います。
彼の演奏は非常に繊細で、内田光子の演奏と対比できて興味深かったです。
おもわず "ブラボー" を叫んでしまいました。(笑)
演奏後のピアニストフォークトと指揮者ボルトン(右)
3/17の朝、最後の目的地プラハに午前中バスで移動しました。
市内にありますエステート劇場は、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」が、初演された所です。
プラハを大変愛した彼が、プラハからの依頼に依るオペラを、自ら演奏したこの頃が彼の人生の、絶頂期だったと思います。
その場に立って見ますと、映画「アマデウス」とオーバラップして、200年以上前の事がよみがえって来るような感じがします。
夕方、ホテルの近くにありましたベルトラムカ荘に行きました。
すでに閉館していましたので入れませんでした。
ここはモーツァルトの知人のドーシェク夫妻の別荘で、オペラ「ドン・ジョバン二」を完成させるために貸し与えた所です。
中に入れなくても、来てよかったと思いました。
同じ場所にこうして立っておられること自体、何か不思議な感じがしました。
オペラ、モーツァルトを中心にした今回の旅行も終わりました。
少しずつオペラ、モーツァルトが見えてきた感じです。
「ドン・ジョバン二」初演のエステート劇場
「ドン・ジョバンニ」を完成させた別荘ベルトラムカ
オペラ 「オイリアンテ」
3/15(日)11:00からフィルハーモリーの小ホール(楽器博物館の中)でエリザベト音大とベルリン音大のジョイントによるメンデルスゾーン生誕200年記念ミニコンサートが行われました。バイオリンソナタ、ピアノソナタそして歌曲がそれぞれ演奏され、満席の会場は惜しみなく演奏者に拍手を送っていました。メンデルスゾーンの歌曲も聴いてみますと良いですね。
昼食後3:00、バスでドレスデンに移動した私達は3/16の夜、ドレスデンの有名なオペラハウスでありますゼンパーオーパでウェーバーのオペラ「オイリアンテ」を聴きました。
現代過ぎる演出で、ストーリーに無理が有り、正直言ってあまり良くはありませんでした。
しかし、有名なオペラハウスで鑑賞できたこと、満足しました。
建築家ゼンパー設計、ドレスデンの「ゼンパーオーパー」
オペラ 「アイーダ」
3/14、ベルリン最後の夜はベルリン国立音楽劇場に「アイーダ」を聴きに行きました。
指揮はなんとこの劇場の音楽監督をしていますバレンボイムでした。
彼は今年のウイーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮していましたから、ドイツでも絶大な人気を誇っているわけですね。
「アイーダ」は現代的な演出だったので、はじめは馴染みませんでしたが次第に引き込まれていきました。
奴隷のアイーダ、若き将軍ラダメス、王女アムネリスの三人で繰り広げられる恋の格闘を、現代風にリアルに表現していました。
すばらしかったです。
フィナーレはオーケストラも舞台に上り、スタンディングオベーションを受けていました。
オーケストラも舞台でフィナーレ
ベルリンフィル定期演奏会
3/13の夜はベルリンフィルの本拠地であります、フィルハーモニーでベルリンフィルの定期演奏会がありましたので聴きに行きました。
1963年に完成したこのコンサートホールは観客席が舞台を取り囲むような空間を持っており、音響の良さは定評があるホールです。
カーター、シューマン、ワーグナー等の曲目が演奏されました。
とにかく音の質、技術の質が別格だな、とすぐ感じました。
ピアニシモのコントロール、ハーモニーのバランス等シンフォニーを知り尽くしたプロ中のプロの集団ですね。
ワーグナーを歌ったソプラノ歌手のAnja Kampeさんにも圧倒されました。大きな体(失礼)全体が、楽器のように鳴り響き、ワーグナーの世界を聴かせてくれました。
でも残念だったのは、指揮者の影で彼女がよく見えなかったことです。(笑)
でも、やはり声は最高の楽器ですね。
観客に囲まれたステージのベルリンフィル