ミュンヘンの生んだ大作曲家、リハルト・シュトラウスのオペラ「サロメ」を観劇して今回の旅は終わります。
日中はミュンヘンの美術館、アルテ・ピナコークとノイエ・ピナコークに行きました。
丁度アルテでは16-17世紀の画家、ルーベンス展を行っておりました。
ハプスブルグ家のカール5世、フィリップスペイン王子等の肖像画、本物が見れてラッキーでした。
さてオペラですが期待に反して、R・シュトラウスのリート(歌曲)は好きなんですが、まだまだ正直抵抗があり、なじめません。。。
ハーモニーは大変美しいのですが、今のところはメロディ中心でないとダメなんです。
ときどき聴かせるアリアがないと眠くなるんです。
でもストーリー性は意味深いものが好きですから、ハーモニーでそれを表現するオペラにも、魅了される時が来るでしょう。
カーテンコールは "ブラボー " の連発でしたから、解る人は良かったのでしょうね。

冷酷な乙女 サロメ、演じたのはスエーデンのソンネガルド。
1/30はザルツブルグからミュンヘンに移動し、二つのオペラを観賞して、日本に帰ることになります。
最初は今晩、バイエルン州立歌劇場で「蝶々夫人」を聴きました。
蝶々さん役はロシアのオルガ・グリヤコヴァさん(ソプラノ)。
けなげな蝶々さんを、見事に演じてくれました。
"待つ"という内面的、静的なストーリーにおいて、その表現力はオペラの成否を分けると思います。
それにしてもあの演技力はタダものではないと思います。
声量もたっぷりで、おまけに美人なんです。
オーケストラもすばらしかった。特に弦が揃い、音が美しい。
カーテンコールは興奮のるつぼでした。
私もまたまた、しあわせ感を味わいました。
グリヤコヴァさんも逆に、観客から感動をもらっていたようでした。
ヨーロッバでもトップクラスのこのオペラハウス。
確かに実感できました。
明日の 「サロメ」 が楽しみです。

大歓声にこたえるオルガ・グリヤコヴァさん。
モーツァルトの誕生日1/27を挟んで、毎年ザルツブルグではモーツァルトウィーク音楽祭が開催されます。今年は1/23ー31となっています。
多分世界各国でも同様なコンサートがあると思います。
現在、モーツァルト程オーストリア、はてはヨーロッパの音楽・観光産業に貢献している人間はおらないでしょう。
特にザルツブルグはモーツァルト一色の感がします。
ウィーンのモーツァルトハウスと同様、ザルツブルグのモーツァルト生家は有名です。
1/29の朝一番に行きました。
モーツァルトの毛髪まであるんですね。びっくりしました。
その他数点のオリジナルの肖像画、手紙。
愛用のバイオリン、クラヴィーア、フォルテピアノ。
ますますモーツァルトが身近に感じられます。
記念にランゲの画いた肖像画、'MOZART ADAGIOS' のCDを買いました。
続いてホーエンザルツブルグの城塞に登りました。
ザルツブルグ市内が一望できます。
現在でも15万弱の人口ですから、250年前は多分数万くらいだったのでしょうか。
モーツァルトがザルツブルグ大司教がいやになってウィーンへ飛び出したのでなく、多分 " 自分はこんなちっぽけな町に居てはいけないのだ " と思っていたと思います。
小さい時から数々の大都市を旅行し、自分は天才であるという自覚から、あのような行動を取ったとも思われます。
古今東西、天才は殻を破って別の世界に行くのですね。
夜は2006年のモーツァルト生誕250年に大改装された、祝祭劇場のモーツァルトハウスでのコンサートに行きました。
カメラータ・ザルツブルグの演奏、ドイツのアネッタ・ダッシュ(ソプラノ)のコンサートアリアです。
もちろん後者の方に興味がありました。
コンサートアリアとは、特にコンサート用に作曲されたオペラアリアです。
座席は前から2列目、もちろんオペラのようなオーケストラボックスがないので、とても近くから聴けました。
すごーく 美人です。
個性的に歌うアリア、そしてレチタティーヴォ(朗唱)。
うまい !! ほんとうにうまい。
声質はまろやかさよりシャープな感じです。
オペラ歌手のオーラを感じました。
30才前半の、これからの楽しみな歌手ですね。
やはり、帰りに彼女のCDを買ってホテルに戻りました。
プログラムを見ますと、カメラータ・ザルツブルグにも4人の日本女性がメンバーとして出演していました。
モーツァルテウム管弦楽団、先日のフォルクスオーパオーケストラでも日本人が活躍していました。
特に女性が、弦楽器で。
とにかく外国でお金を稼いでいる日本人には頭が下がります。
厳しい世界でしょうから。

1756年1月27日、この3階で生まれました。

眼下のザルツァッハ川もドナウ川に合流、そしてウィーンに。

若い才能が飛びまわっています。でも目は充血気味。
的野、桔梗(ききょう)両氏は前日の1/27に日本に帰りましたが、私はザルツブルグとミュンヘンで音楽を楽しんで帰ることにしていました。
1/28の早朝、デュッセルドルフからICE(都市間超特急)に乗りこみました。
ドイツの列車の旅は依然からあこがれていました。
デュッセルドルフ ー フランクフルト ー ニュールンベルグ ー ミュンヘン ー ザルツブルグの経路で、所要時間約6時間です。
私は2等席はすべて自由席と思っていたら、座席指定なんですね。
満席ではなかったので、適当な空席に陣取りましたが。
6時間も立っておられませんから。
ミュンヘンを過ぎると雪も深くなり、とうとう来たなという感じがしてきました。
ザルツブルグでのホテルは、駅から近過ぎてタクシーに乗車拒否されましたが、徒歩でなんとか見つけました。
しかしインターネットがどうやっても繋がりません。フロントの若いスタッフも協力してくれたのですが、やはりダメ。
海外の場合は良くあるんですね。原因は複雑らしいですが。
いつもこれは良い教材と思い、あきらめず悪戦苦闘してみるんですが。。。。

'ミュンヘンを抜けるとそこはザルツブルグだった' なんちゃって。
INDOOR世界最大規模の、デュッセルドルフボートショウを今年も見学したくて、1/23に関空から飛びました。
24日の日曜日は会場が大変混む為パスし、昨年夏ベルリン以来の、オペラ観賞となりました。
午前中は「シューマンの家」を外から眺め、雪の降る中オペラ開演を待ちました。
ロッシーニの喜劇「アルジェのイタリア女」です。ストーリーはモーツァルトの「後宮からの逃走」に似せていますが、何も深刻なところは無く、安心して見ていれる半面、少しもの足りなさを正直感じました。
でもその時代流行ったベルカント歌唱、装飾だらけの歌唱奏法は聴きどころでした。
うまかった。メゾソプラノの声も新鮮だった。
モーツァルトが亡くなってすぐロッシーニが生まれたんですから、普通ならあまり作風が異なることはないと思いますが、この違いはイタリアという風土と、ロッシーニの個性から来るものなのかな ?
それともモーツァルトの作品が余りにも異次元だったのかな ?

緑色の衣装がタイトルロールのイザベラ
ニューイヤーコンサート、もう2回も楽しみました。
一回目は元旦のウィーンフィルのコンサート(衛星中継、NHK教育)。
一昨年に続きフランスの指揮者ジョルジュ・プレートル登場。
あの若さには感動、感激、神様です。
85才なのに、マリア・カラスと同時代なのに。
二回目は今日1/8、呉市文化ホールにウィーンのフォルクスオーパー・オーケストラがやってきました。
ウィーンの薫りと、明るい弦の響きをたずさえて。
良かった !! 特に後半が。
私はヨハン・シュトウスよりブラームスが良かった。
オペラ歌手、ロシアのウシャコーワさん(ソプラノ)の演技力は抜群。いつか彼女の「サロメ」を見てみたい。
1/3のNHK教育のオペラ番組はヨーロッパでは子供番組のレベルと思います。
ガラコンサートと言えども、どうして日本のオペラ歌手は演技がヘタなんだろう。
どこか何かが、間違っているのでは?
世界標準にはほど遠いですね。日本のヨット界と同じで。
やはり今年もオペラはヨーロッパで観劇となりそうです。

最後にやっと撮れた写真。しかし係員に注意されました。
3ヶ月待ってやっと届きました。ソプラノ歌手、ノエミ・ネーデルマンのCD。
昨日の土曜日、福岡マリノアまでの往復10時間ドライブ、ずっと聞いていました。
特にボリュームを大きくすると良いですね。
ヘンデルのオペラ「リナルド」で、"アルミダ" 役を歌っていたのを聴いて(DVDですが)、彼女のCDを注文した訳です。
とても多面性を持った、魅力あるドラマチィック系の、スイスの歌姫であることを感じました。
ヘンデル、モーツァルト、ヴェルディ、ベッリーニ、ドニゼッティをさらっと歌ってしまうんですね。
あのマリア・カラスでもモーツァルトは苦手だったのに。
中でも、私はヘンデルが好きです。
アジリタのテクニックが最高で、あのパッセージは圧巻です。
来年もヨーロッパのオペラハウスで、いろんな歌手に出会いたい想いが募ってきます。

歌もお顔も、ドラマティック。
オペラ 「椿姫」
7/16の夜はハレからベルリンに戻り、コーミッシェオーパでオペラ「椿姫」を鑑賞しました。
イタリアの作曲家ヴェルディの代表作です。
美しい序曲、アリアでちりばめられた「椿姫」はオペラの金字塔の一角と言えると思います。
7,8月は一般にオペラハウスはシーズンオフとなり、野外音楽祭が主役となります。
コーミッシェオーパのシーズン最後の公演でした。
現代風の演出にはストーリー性に多少無理があり、私はあまり好きではありません。
おまけに言葉がわからないわけですから。(笑)
主役のヴィオレッタは少し声量不足の感はありましたが、やはり上手いですね。
でもヴィオレッタは結核の病を負っているわけですから、
丁度良いのかな? (笑)

カーテルコールでも視線はソプラノ歌手に
ハレを訪問
ライプツィヒから列車で30分弱の所に、人口約25万のハレ市があります。ヘンデルが生まれたところです。「ヘンデルの家」を訪ねました。
ひと駅間違えて下車した為、頭が混乱してあきらめてベルリンに戻ろうかと思いましたが、諦めません。
1時間遅れのハレ到着でした。(笑)
ヘンデルはバッハと同じ1685年に生まれましたが対照的な人生でした。ほとんどドイツを離れなかったバッハに対し、イタリア・オランダ・イギリス・アイルランドにも旅行し、最終的にはイギリスに帰化し、ロンドンで亡くなりました。
私のモーツァルト協会、会員番号KV566はヘンデルのオラトリオ「アシスとガラテア」の編曲作品ですから、
バッハよりヘンデルの方が親近感があり、曲も馴染みます。
特にオペラが。
帰りに、日本ではなかなか手に入らなかった、オペラ「リナルド」のDVDがありましたので、即買いました。
やはり来てよかった !!

愛用のチェンバロ、そして肖像画
ライプツィヒを訪問
偉大な天才達が残してくれた芸術作品は、現在たくさん残っています。
音楽、絵画、彫刻、建築、文学、etc
もし自分自身、興味ある世界の作品を知らずして、
また味合わずして、人生を終えることになれば、
それは「モッタイナイ」では済まされないな。と
最近思うようになりました。
いよいよ、そんな年齢になったのかな ?
ある人から天才作曲家の中でも別格と教えられた、
バッハとモーツァルト。
ハンゼディーラーミーティングの前日8/16、ベルリンから一時間余の列車に乗り、ライプツィヒを訪問しました。
バッハの眠っています聖トーマス教会です。(1750年没)
でもモーツァルトにはほんとうのお墓はありません。
共同墓地に埋められてしまったため、遺骨が行方不明なのです。
このブロンズのプレートの下にほんとうにバッハが眠っていると思うと、一通り見た聖トーマス教会からなぜか帰ろうという気にしばらくはなりませんでした。
バッハ以外にもシューマン、クララ、リスト、ワーグナー等が活躍したライブツィヒは文字通りの文化都市という風情がしました。
残念だったのはバッハ博物館が改修工事の為、見れませんでした。
またモーツァルトは1789年4月に、この聖トーマス教会を訪れ、バッハの弾いていたパイプオルガンで即興演奏をしているんですね。
さて、どんな想いで弾いたんだろう?
そんな事を考えながら眺めていると、220年前にタイムスリップしてしまいます。
ロマンチストにならざるを得ません。。。。 (笑)

バッハが後半過ごした聖トーマス教会

「ヨハン・セバスチャン・バッハ」 質素なプレートです