オペラ 「カルメン」
3/12の夜はベルリンの西側にあります「ベルリン・ドイツ・オペラ」でビゼーの「カルメン」を聴きにいきました。
「カルメン」はオペラの中の代表選手で、かなり聴きましたが、それでもやはり聴きたくなる名作ですね。
ベルリンには三つもオペラハウスがあり、このオペラハウスは旧西ベルリンのものと思います。
建物は近代的で、しかも客席もモダンな感じがしました。
ベルリン音大のファルテン先生が予め予約してくれた席は前から2列目の中央でした。
歌手の顔もかなり鮮明に見ることができ、とても臨場感がありました。
やはり一流の歌手は演技と歌唱の一体感があり、しかも「カルメン」のように群衆がたくさん登場した場合の、それぞれの動きの完成度はオペラ全体をレベルアップしているようです。
カルメンは最後はスタミナ不足のような感じがしましたが、カーテルコールは興奮の嵐でした。
初めて味わったこの幸福感。。。
有難うございます。
ミカエラ役のカーテンコール
3/11-19までエリザベト音大の方々とベルリン、ドレスデン、プラハの音楽の旅を楽しんでいます。
"この不景気に何考えているの"とお叱りを受けると思いますが、昨年の5月にはもう予定ができ上がっていましたので仕方ありません。(笑)
音大の生徒さん達はメンデルスゾーン生誕200年記念コンサートをベルリン音大の生徒さん達とジョイントで
15日に行いますので練習に明け暮れていますが、随行の私達はオペラ三昧となります。
今日12日は夜のオペラの前に、ベルリンの美術館「ゲメルデギャラリー」に行きました。ラファエロ、レンブランド、フェルメール等の名画よりも、先に見ておきたい絵がありました。
そうです、モーツァルト最後の肖像画です。
この世を去る一年前の1790年、ミュンヘンのエドリンガーによって描かれたものです。
ランゲの描いたモーツァルトほど神秘的ではありませんが、人間味を感じる表情です。
感動しました。
目をじっと見ているとやはりモーツァルトですね。
1/22の夜は一か月前の昨年、チケットを予約していましたオペラ鑑賞を、楽しみました。
デュッセルフのオペラハウス「ドイツオペラ・アム・ライン」です。演目はワーグナーの「ジークフリート」でした。
仕事で海外に行っても、音楽鑑賞を !!
音楽で海外にいっても仕事を !!
今年から意識的にそうしようと思っています。(笑)
ヨーロッパでは50万人以上の都市には、必ずと言ってよいほどオペラハウスがありますから、ウイーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座といった、国際的なオペラハウスとは異なったオペラを楽しめます。
つまりスター歌手ではなく、オペラハウスと長期に契約した歌手達が地元密着型のオペラを、しかも新しい試みで行いますから、むしろ新しい発見があるのではと、今後期待しています。
しかも将来、スター歌手になる卵もいるわけですから。
幕後のカーテンコールは独特の雰囲気で、歌手もお客さんも顔見知りが多いようです。
でもヨーロッパの人はどうして物静かで、紳士的振る舞いで、しかも辛抱強いのだろうか?
食事の順番待ち、クロークサービスの順番待ち、文句を言うのはひとりもいない。
今は私にとって謎です。
幕後の「ドイツオペラ・アム・ライン」客席
隣のオペラショップ、好きな歌手のCDを購入
モーツァルト協会の12月コンサートは12/18の18:45から上野の東京文化会館小ホールで行われました。
丁度17,18日はプライベートの用事が東京であったので、聴くことができました。
プログラムはピアノソナタ5曲、ピアニストは友田恭子さん。
その中には有名なトルコ行進曲(KV331)も含まれていました。ピアノソナタはピアノだけの演奏曲で彼にとってはあまり興味のある分野ではなかったようです。ただ貴族の令嬢用の練習曲として作曲することがお金になったわけです。たぶん朝飯前に作曲したと思います。
メロディがとめどもなく生まれそして展開して行くトルコ行進曲、あらためて大天才の才能に驚くばかりでした。
モーツァルト協会の河上理事にお会いでき、今後いろいろ教えて頂けそうです。
休憩時の東京文化会館小ホールのロビー
この12月からNPO法人「日本モーツァルト協会」に入会しました。
この法人の目的はモーツァルトとその音楽に関心を持つ人に対して、演奏会および講演会等の開催を通じて鑑賞および研究の機会をつくり、その音楽と発展に寄与することを目的とします。
となっています。
年10回の例会コンサート(もちろんモーツァルトの曲)が東京で行われます。
モーツァルトに関して、もっともっと勉強したい想いで入会となりました。
入会しますと会員番号として、モーツァルトのケッヒェル番号(作品番号)が与えられます。
その欠番のリストの中から、希望番号を申し込む訳です。
そのリストを見ますと偶然なんでしょうね、前の晩に何の気なしに聴いて感動した曲がありました。
K566のヘンデルの「アシスとガラテア」の編曲です。
つまりある注文主から依頼を受け、ヘンデルの曲をモーツァルトが編曲した訳です。
ヘンデルの原曲は聴いていませんが序曲なんかヘンデルとモーツァルトが程よくミックスしていて、
とてもとても美しい編曲です。
迷いもなくこのK566を私の会員番号の第一希望として申込ました。
私のテーマ曲にしようかな。(笑)
はたして毎月の東京通いは経済的に可能かどうか疑問ですが、がんばってみたいと思います。
30才前半に東京でサラリーマンをしていたころは、正直東京の雰囲気は馴染めませんでした。
でも横浜フローティングショウで東京に行ってみると、良いですね。
日本の中でもちろん一番国際感覚が感じられるし。
だから定期的に、強制的に東京に行くことは多分自分にとってプラスになると思っています。
急に伊豆長岡の出張が決まり、午後8:00にやっと呉駅に戻ってきました。
呉文化ホールに着いたときは、ワルシャワオペラの「フィガロの結婚」はすでに半分の2幕の終わりごろでした。
ヨーロッパ人のオペラということで、期待していたのですが、とても残念でした。
一言で言うと、モーツァルトの音楽に完全に翻弄されていたと思います。
次から次に出てくるアリアに、歌手達はやっとついて行く、という感じとも思います。
だから何かが伝わってこないんですよ。 何かが !!
この程度なら広島のオペラ団体でも上演できるのでは ?
ちょっと辛口でした。
ワルシャワオペラの「フィガロの結婚」カーテンコール
年末に近いから、「第九」を聴きに行った訳ではありませんが、11/14の夜、広島フェニックスホールでエリザベト音楽大学の創立60周年コンサートがありました。親しくなった音大の先生からお誘いがあり、ひさしぶりのベートーヴェンを堪能してきました。
最近はほとんどモーツァルトに趣向は偏っていますが、確かにモーツァルトの音楽は他の作曲家の作品と違いますね。
ものの本に寄れば、作曲家は「叙述型」と「会話型」に分かれていて、前者はある論理性をもって一元的・同質的な音楽構成を、後者は視点が一元化されず、たえず複数の領域を動き、その間に、そのつど新たなバランスが獲得される音楽だそうです。
ベートーヴェンのシンフォニーは前者、モーツァルトのオペラは後者のそれぞれ代表選手になると思います。
まさに「第九」を聴いているとピッタリ感がしました。
でもこの歓喜の歌、モーツァルト作曲の何かの曲とメロディがそっくりなんですね。
コンサートの後、先生のドイツ語の生徒さん達といっしょに、近くのレストランで音楽、ヨーロッパのお話で花を咲かせました。
ワインでほろ酔いになってしまい、帰りの市電の中に、大切なコンサートのプログラムを忘れてしまいました。(笑)
秋山和慶指揮、エリザベト音大生の「第九」
広島で活動しているオペラ団体の公演を聴いてきました。
私も例の如く、予習として、2種類のDVDを聴き、音楽書数冊を読んで臨みました。(笑)
とても楽しい3時間でした。改めてモーツァルトの音楽表現力に感銘を受けました。特に人間の内面表現に。
そう、嫉妬、未練、移り気、etc。
今回は特に演出が良かったと思います。大型鏡、立体的な通路等。。。。
歌手の方達もすばらしい声でした。欲を言えば、演技力をもう少し、つけて下さいね。(失礼)
オーケストラも歌手との音のバランスが、よくコントロールされていたと思います。
これだけ地球が相対的に、小さくなっている昨今、どんな世界の人間でも国際感覚を持たないと、アッという間に置いて行かれると思います。
この公演でもイタリア人の指揮者、韓国人の歌手、イタリア帰りの劇場ピアニスト等のコラボレーションで、今までより、よりレベルの高い公演ができたものと思います。
仲良しクラブだけの、ジャパニーズ・スタンダードではなくなりつつあることに、とても頼もしさを感じました。
満ち足りた、そして余韻を噛みしめながらの帰路でした。
次回も是非、聴きにいってみたいと思いました。
場内撮影禁止のため、終了後の出口階段
今年の一月末ディッセルドルフ、ウィーンからの帰り、空港でNHK交響楽団コンサートマスターの篠埼さんを見かけました。もちろん彼はファーストクラス、私はエコノミーで日本に帰ってきましたが。
特徴のあるメカ゜ネをされていた篠崎さんは音楽家というよりも、実業家という風格でしたが。
今日10/25、呉市下蒲刈の第6回朝鮮通信使行列のイベントの一環として彼の率いる五重奏を聴くことができました。
最近は歌のコンサートにこだわっていたので迷っていたのですが、ウィーンで見かけた彼の音楽を身近に聴いてみたい思いと、チャイコフスキーコンクールで優勝したピアノの上原彩子さんもいっしょなので、すぐ楽しみに変わりました。
プログラムはクライスラー、サン・サーンス、ドヴォルザーク、そしてシューマンの代表曲でした。
演奏内容というより、彼らの作曲した曲とモーツァルトとそれとの比較に興味が出てきました。
耳に残っている内に、モーツァルトの弦楽重奏を聴いてみることにします。
それと特に、見ること、出会うことが次のステップの大きな原動力になるんだなあと、つくづく思いました。
ということはできるだけ多く出歩くことも、必要と成るわけですね。(笑)
こんな有名な音楽家達が瀬戸内海のいち島で、演奏してくれるのはきっと大きな力が、陰で支えているからだと思います。
感謝です!!
篠崎さん(左)とN饗メンバー、そして真中の上原彩子さん
広大のOBの方々の、「合唱団そら」第17回定期演奏会を聴いてきました。
今回はバッハの最後の曲、「ミサ曲ロ短調」です。2時間半の演奏時間を要する、超大作です。
コンサートでミサ曲を聴くのは初めてで、正直言って聴き通せるか、心配でした。
オペラを観劇するまえにDVDを購入して、勉強するように、DVDであらかじめ聴き慣らしました。
その効果があってか、とてもとても楽しい2時間半でした。
オペラは声の迫力、リート(歌曲)は声の繊細さ、そして宗教曲は声のハーモニーが魅力と思います。
非常にハーモニーが綺麗でした。特にソプラノは限りなく透き通っていました。
バッハ独特のリズム、そしてハーモニー、こんな音楽をヨーロッパの大聖堂で聴けたら、さぞ素晴らしいと思います。
美しいハーモニーを堪能しました。感謝です。