横浜ベイサイドに係留している方が、同じマリーナで開催
しているフローティングショウをよく見に来てくれます。
その中に東京交響楽団オーボエ奏者の篠崎隆さん、クルーのオペラ歌手で二期会メゾソ゜ラノ池田香織さんがいます。
昨年はダメでしたが、今年はデゲロ28で会えました。
池田さんが「CDを出したので聴いて下さい」 と。
ホテルに帰った後、早速検索したところ、YOU TUBEで
ヒットしました。
実は池田さんの歌を聴くのは初めてなんです。
とっても奥深い声で、実力のある歌手だと、直感しました。
すぐアマゾンにCDを注文しました。
タイトルは 「Liebestraum」 (愛の夢)。
グリーク、リスト、フォーレ、ラフマニノフ、サンサーンス etc.,
メゾソプラノ、オーボエ、ピアノのトリオ。
3人の音色がとても溶けあい、上品な落着きを感じます。
また彼女の持つ、高いレベルの歌心が伝わって来ました。
歌詞を読むと、どうして西洋人はこうも、愛に対して真剣
で、ストレートなんだろうと ・・・・
考えてしまいます。
西洋vs東洋社会の根本的な違いが、
この辺にあるのかも知れませんねー。
「Liebestraum」 Trio 97 の CDジャケット
グリーク作曲 「君を愛す」
君は我が想い 私の過去であり未来
この心の初めての幸福
君を愛す この世に比べるもののないぐらいに
君を愛す 今もそして永遠に
10/7,8で長崎サンセットマリーナから、串木野フィッシャリーナまでアルバトロッサ26PHの納船回航を行いました。
行程は約62マイル。一日でも無理ではない距離です。
しかし二日をかけることにしました。安全第一です。
それと長崎以南の沿岸は、初航海でもあります。
途中の泊地として、天草下島の牛深港、南九州の
阿久根港の二つを候補にあげた。
順調に走れば阿久根港と。
天気もエンジンもすべて快調でした。
阿久根港は漁師さんの給油用桟橋が空いていたので、
頼んだところ、快く係留OKしてくれた。
漁港に入ったら、図々しくそして礼儀正しく。 (笑)
10/8、残るは20マイル。
薩摩川内の沖10マイルにある甑島(コシキシマ)は視界が
悪く見えなかった。
平成4年の環太平洋ヨットレース、釜山ー大阪コースで
下甑島の西側を通ったのだ。
この沖で、我々のSWAN40はX-119とずっとトップ争いを
していた記憶がよみがえる。
昼前には串木野フィッシャリーナに入港。
近くに国民宿舎が有り、お風呂に入ってゆっくり宿泊。
私の世界はなんと自由なんだろう !! (笑)
9日の午前中、新OWNERと一緒に取扱説明を兼ねて
セーリング。
是非、甑島クルージングに出掛けてほしいと思います。
野母崎の手前にある端島、別名軍艦島。
かって海底炭鉱で栄えたが、現在はひっそりと無人島。
台風銀座だが、頑丈な防波堤と小島に守られた
串木野フィッシャリーナ。手前から3艇目がアルバトロッサ26PH
9/30-10/2まで横浜ベイサイドマリーナで、フローティング
ヨットショウが開催されています。
私は例年通り、ウインクレル(株)の営業応援をしています。
今年はMAXUS24、デゲロ28、そしてハンゼ355の3艇。
ETAPの代替えとして、今年から輸入開始した、ポーランド
製のMAXUS24は入門艇として期待できそうです。
バブル以後ヤマハがヨットから実質撤退。
輸入艇の主流は35ft以上の大型艇。
日本にある30ft以下の中古艇のほとんどは20年を超し、
再販が難しくなっています。
いびつになっている日本ヨット界の象徴的現象です。
10/1(土)の来場者はかなりでした。
遠方からのお客さんが昨年より増えています。
熊本、福岡、広島、岡山等々。
とにかく新艇を増やさないと、マリーナに元気が
帰って来ないはずです。
円高のメリットはお客さんも十分感じているようですが、
問題は日本の景気のようです。
それとOWNERが中古艇に乗ることに余りにも
慣らされている気がします。
ただ、関東のお客さんは夫婦ずれが多く、いずれ
ヨットが生活必需品化する時代がくるでしょう。
余暇時間の増加、割安な交通手段の増加。
関東にこだわらない係留地選択。
少しずつ変わってくるでしょう。日本社会が。
100-150年掛かるかも知れませんが・・・・(笑)
今年は出展数が増え、一部が出船係留となった。
なんなとく外国のフローティングショウみたい。
MAXUS24。ヤマハ25MyLadyと比較され、価格の質問多数。
説明にがんばるディンギー出身の女性担当者。
ところ変われば品変わる、という諺がある通り、
折畳み式オーナーズチェアにも色んなアイディアが
有るものです。
9/30-10/2まで3日間、横浜ベイサイドマリーナで恒例の
フローティングヨットショウが開催されます。
ポーランド艇 'MAXUS24'でユニークなオーナーズチェアを
発見しました。
普通24ft位ではなかなか取り付けるスペースはありません。
このアイデイア感服です !!
ワイヤーはトランサムのライフラインです。
9/22、映画「プッチーニの愛人」を鑑賞して来ました。
没後まだ100年も経っていない、プッチーニ。
数々の女性遍歴を持つこの巨匠。
2007年、あらたに発見された一つのスーツケース。
中にあったプッチーニが書いた手紙、そして写真。
メイド、ドーリアの服毒自殺。
オペラ「西部の娘」のヒロイン、ミニーと重なる
モデルの整合性。
あの時の愛人が、本当は誰であるかの謎解き。
プッチーニの内面性をもえぐる描写。
しかし個々の人間の持つ内面性は、決して他人には
100%分からない。
特に芸術家は多面性のかたまり。
監督・脚本家の、史実と想像力への挑戦であろう。
非常に興味深い映画でした。しかし、あと数回観ないと
共感という域に達しないのでは ?
「もし私がもう恋をしなくなったら、葬ってくれ」
プッチーニの、あの愛の旋律の根源であろうか。
9/17-19は広島ボートパークから、福岡小戸ヨットハーバー
まで岡崎パイオニア11を回航クルージングしました。
5月から短期係留していた、同郷浜松の辻村艇にサポート
依頼されていましたので。
特定の母港を持たず、数か月毎にマリーナを移動し常に
新鮮な遊びを志向するオーナーも出現し始めました。
それらをサポートするには、より高いエンターテイメイント性
が私達に求められる訳です。
17日 : 広島 - 上関 45マイル。 ずっと雨。
室津のフェリー桟橋は使用禁止なので、宿泊する
旅館に頼み込んで、漁師さんの桟橋を借用。
18日 : 上関 - 門司 60マイル 。 南東の風、曇り。
門司駅近くのいつもの船溜りに係留。
給油、お風呂の後、焼きカレーをホテルで。
19日 : 門司 - 小戸 50マイル。北東の風、波高5m、強烈。
台風15号の影響で、無謀の一歩手前。
クルージングは楽しいことより、苦しい事の方が
より心が洗われると思います。
早朝上関を出港後、西の空に久し振り見る虹。
岡山の真上を通過した台風12号。
その翌日の9/4、被害の無かった事を祈りながら、
商談の為牛窓マリーナに出掛けました。
強風、南風の吹き返しは無く、高潮で陸置場が
少し海水に浸かったくらいで無事でした。
ずっと前から気になっていたヨットが、デッキ/ハルカバーを
外され全体を露出し、アイボリーに塗られたハルが
まぶしく輝いていました。
台風到来の前に、関西在住のオーナー自らオーニングを
はずしに来られたようです。
強風で破ったり、船体とこすったりしたら、良いことには
なりませんから、台風対策の最重要項目です。
ネルソン/マレック(アメリカ)がデザインした木造艇です。
木目塗装のアルミマスト、喫水2.5mもあるバルブキール。
念の為にスペアショートキールを所有し、船台はフランジで
縦2分割。ニスの塗り替えはわざわざ関東の名工に依頼。
日本の昨今はコストパーフォーマンスとか、船齢何年とかの
通り一辺倒のヨット価値判断が横行しています。
ふんだんに愛艇のメンテナンスにお金をかけるオーナーが
まだ居られることに正直安堵し、また救われました。
世界で最も美しい乗り物は間違いなくヨットでしょうね。
8/18,19,20にかけて、新門司マリーナ、長崎サンセット
マリーナ、そして鹿児島の谷山にあるKMSマリーナを、
頂戴したヨット案件を遂行すべく訪問してきました。
いずれも20年以上のお付き合いです。
新門司マリーナは日産系、長崎サンセットマリーナは
トヨタ系の資本参加が現在も行われているようです。
一方KMSマリーナは昔から自営形態で、ヨット主体です。
KMSの剥岩社長はいたって元気でした。
50隻近い保管艇も減っておらず、マリーナは賑やかです。
彼は相変わらず営業、ヨットレース運営、木工、エンジン、
電気等、精力的にその才覚を発揮しています。
おまけにヘリコプターを所有・操縦し、南西諸島・北九州
まで出張するスーパーマンです。
しかし多才がゆえに、今まで何度も経営上の苦労もして
います。
縮小する日本のマリンビジネス界。
小所帯で、トップがあらゆる能力を発揮する。
生き残る代表選手を彼に見た感じがしました。
再塗装された個性的なマリーナオフィス。
改めて剥岩社長のセンスの良さを感じました。
8/18の早朝、久しぶりに新門司マリーナに伺いました。
前回は2006年のGW、ボートで韓国クルージングした時、
給油で立ち寄った時かな ?
開店前のレストランベランダから海を見ると眺めは格別。
やはりヨットは絵になる。
テーブル、椅子、床も手入れが行き届いている。
多分マリーナウエディングもメニュでしょう。
少し年配のウエイトレスの方が、そっとアイスコーヒーを
差し出してくれました。
入口で広島ナンバーの車に気付いたんでしょう。
やさしい気づかいがうれしかった。
10年前の台風で大破したこのマリーナ、レストラン。
いずれ震災を受けたマリーナもこのように元に戻るでしょう。
日本は66年前、広島・長崎に原爆を投下されて、
まもなく終戦をむかえました。
毎年、8月の前半は日本中が「祈り」に包まれています。
特に今年は3.11の東日本大震災、原発事故と重なり、
その想いはひとしおと感じています。
8/13、ひろしま美術館で午後2時から1時間、ピアノ・
ヴァイオリンのデュオ旭爪(ひのつめ)姉妹を聴きました。
やはり前半のテーマは「祈り」でした。
「祈り」を表現した傑作が「アヴェ・マリア」でしょう。
今回もその曲から始まりました。
作曲家カッチーニ・シューベルト・グノーのメドレーです。
「アヴェ・マリア」はさまざまな作曲家が残し、その曲数は
数え切れないほどあると思います。
一番有名なのはシューベルトでしょう。勿論大好きです。
でもカッチーニも好きです。
イタリア風で、ちょっとロマンティックで。
「アヴェ・マリア」は単なる宗教曲ではなく、私的な祈りの
意味合いが強い曲群と思います。
今後、8月の前半は日本中「祈り」の期間とし、いろんな作曲家の「アヴェ・マリア」を放送して、音楽で「祈り」をより深める雰囲気を作ったら如何でしょう ?
美術館でコンサート? 正直最初は違和感を持ちました。
でも名画を観た後の印象と、コンサートとがオーバーラップ
したら、とてつもない感動になることもありますね。
二人の演奏はとても完成度が高かった。