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オペラ < ロデリンダ >

今年最初のMETライブビューはヘンデルの <ロデリンダ>。
朝起きて突如、映画に行きたくなった。

今年の仕事の滑り出しが不安であったが昨日、中古ヨット
一艇の売却が決まりホッとした。

仕事半分/遊び半分が私のモットウであるが、仕事が順調であれば自然とそのスタイルになるはず。


オペラの華は現代ではソプラノであるが、ヘンデルの
バロック(1750年)以前は、カストラート(少年期に去勢された
男性ソプラノ)であった。

それをカウンターテナー(裏声)、又は女性のメゾプラノで
歌うのは無理がある。
 ・裏声では高音部の伸び、迫力が出ない。
 ・女性が男性役を演じても違和感がある。

今回もC.テナーはソプラノとの二重唱で聴き劣りがした。

バロック当時の古楽器(リコーダー、チェンバロ等)を組込み、ノンビブラート奏法の弦楽器でオーケストラは再現できても、声の問題はどうしようもない。

カストラートの声の録音はもちろんないが、
記録ではすごい迫力であったらしい。

カストラートのようなカウンターテナーの出現を祈りたい。

現代オペラ界の挑戦は続く。  (笑)



タイトルロールを演じるルネ・フレミング。
ロデリンダの歌う哀歌は、モーツァルトの<ルーチョ・シッラ>で
ジューニアが歌う第3幕のアリアと、曲想がオーバーラップした。

2012年01月12日 18:02
オペラ <サティアグラハ>

数年前からオペラに親しんできた。
STARTはプッチーニの「蝶々夫人」であった。

それからいろんなオペラを鑑賞していくうちに、
違和感を三度抱いた。

最初はドイツ語で歌うオペラ「魔笛」。
 耳慣れたイタリア語の響きに対し、戸惑いを
 感じたドイツ語。
 もちろん意味は全く理解できないのだが。 (笑)

次はワーグナーのオペラ「パルジファル」。
 4時間を超す上演。終りそうで終らない平坦な音楽。
 メロディックなアリアが何も出てこない。

そして今回のグラスのオペラ「サティアグラハ」。
 通奏低音をバックに全音符の歌唱の繰り返し。
 どう聴いて良いのか、全く分からない。

一回目、二回目のハードルはすでにクリア。

多分今回の「サティアグラハ」、何回か聴いていたら
少しずつ何かを感じるのでは ?
過去の事例のように。
まだDVDが発売されていないのが残念。

METは最大級のスタンディングオベーション。
若い層の現代オペラファンが多かったようだ。

そう、違和感こそ新しい発見の源になるかも知れない。



サティアグラハ = 非暴力・不服従。
マハトマ・ガンジーの半生を描いているが、
同時に現代の社会を警鐘しているようにも感じられた。
中央の白い洋服姿がガンジー役のリチャード・クロフト (テノール)

2011年12月11日 18:22
オペラ <ドン・ジョヴァンニ>

ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(MET)の「METライブビューイング」の第2作は10月29日上演の<ドン・ジョヴァンニ>。
約半月前の熱気が伝わって来るようだ。

モーツァルトの絶頂期の作品<ドン・ジョヴァンニ>は
一番のお気に入り。

・ 反貴族的で、シリアスなストーリー。
・ 不気味なハーモニー、シンコペーション、アルペジオ。
・ 独創的曲想のアリア、「カタログの歌」「シャンパンの歌」
 「ドン・ジョヴァンニのセレナーデ」等。

1980年代の演出ではドン・ジョヴァンニを取り巻く3人の女性(ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ、ツェルリーナ)は
彼に対して敵対関係を全面に表現していた。

しかし最近の演出は女性の本能ではドン・ジョヴァンニに
魅せられ、理性では敵対している。
不良な男に女は弱いのか ?   (失礼)

作曲したモーツァルト、台本のダ・ポンテは現代の演出を
どう感じるだろうか ?

やはりモーツァルトのオペラは奥深く、難解である。
特に3人の女性への興味は尽きない。 (笑)


ドン・ジョヴァンニがツェルリーナをその気にさせる二重唱
「あそこで二人は許し合おう」。  大好きなシーン。(笑)

女性の心が変わっていく様 を、音楽で表現できるのは
モーツァルト以外にいないのでは ?

2011年11月19日 20:08
ヤマハマイレディの引渡し

若い男性がヨットに乗らない。
そんな話をよく聞く。
しかし皆無ではない。

ここ最近、40才代のお客、お二人に販売した。
アルバトロッサ26は開業医。
そして今回のヤマハ25マイレディはIT会社社長に。

海はリフレッシュするには最高の場所。
ヨットに乗って仕事のストレスを解消して頂きたい。

海のすばらしさが実感できれば、新たな目標に向かって
セーリングスキルを少しずつ学んで行く事でしょう。

がんばってほしい。

これからも見守って行きたい。


オーナーズベンチ、木製ウインチボックス、木製グラブレール。
自信をもっておススメした、ウッディなヤマハ25マイレディ。
若いオーナーのうれしそうな初セーリング。

2011年11月13日 19:11
旅客船フェリーの検船

数年前から商船の仲介もやり始めた。
理由は商品性のある中古ヨット、ボートの数が減って
きたからである。

昔、IHIの造船設計に在職していたから、どんな種類の
商船でも、構造は大体理解できる。

仲介者からの情報を、下流に流しても中々実らない。
直接船主から、売り情報を頂くことが必要なのだ。
プレジャーヨット、ボートでも同じこと。

今回、友達の紹介でやっと実現できた。
船の内容を知る上で、ドライドック中の検船を行った。

船主の工務課長さんも丁寧に案内してくれた。
船齢20年超だが、まだまだ現役で運航できそう。

ドックヤードの現場の雰囲気、グラインダーの音、
鉄板の匂いがなぜか懐かしい。


買主を早く見つけないといけない。
数人の仲介者には情報を伝えているのだが。

多分東南アジアになろうか・・・・


船首部が開く構造。下から見たら、コブダイみたい。

2011年11月08日 22:51
オペラ <アンナ・ボレーナ>

11/5(土)、西区草津のアルパーク北棟にあるシアター、
109シネマズ広島でドニゼッティのオペラ <アンナ・ボレーナ>
を鑑賞してきました。

行って初めて知りましたが、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で行われる最新オペラ公演をいち早く収録し、
映画館で上映する "METライブビューイング" の最初の演目でした。

全11作で、2012/5まで全国12の都市で上映されます。
次は<ドン・ジョヴァンニ>、最後は<椿姫>。

すごーく楽しみです。
上映できる広島に住んで居て良かった。(大都市?)
よし、仕事ガンバロウ !!

このオペラもMETでは、2011年10/15に公演したものです。
なんと数週間でその興奮を体験できるなんて驚きです。

現代の最新テクノロジーが可能にさせているんでしょう。
休憩時間もオペラ進行に合わせ、臨場感を高めています。
残念ながら、ロビーにはワインはありませんでしたが。(笑)

ロシアの歌姫アンナ・ネトレプコ、2005/8のザルツブルグ
音楽祭での<椿姫>をDVDで観て、大ファンになりましたが、
数年の間にかなり豊かな体つきになってしまい、少し
がっかりもしました。

ロシア人の体質なのかな ?
テニスのマリア・シャラポアは今のままでいてほしい。(笑)

しかし演技力、高音の迫力はあのマリア・カラスに近づいているのでは ?

映画のオペラライブの感動度は、オペラハウスで観るのと、DVDで観るとの中間位です。

しかし上映が終わった時、おもわず " ブラヴォー " を
叫びそうになりました。(笑)
もちろん劇場内は、興奮のスタンディング・オベーション。

METのオペラは迫力があり、そしてお金をかけた演出が
多く大好きです。
でも今後、ニューヨークまでは観劇に行けないと思う。

だからこのイベント、楽しもう !!


マクヴィカー演出、ネトレプコのアンナ・ボレーナ


ヴィスコンティ演出、カラスのアンナ・ボレーナ

2011年11月05日 17:28
藤島武二・岡田三郎助 展

10/31、車の修理時間を利用して、10/29から開催中の
「藤島武二・岡田三郎助 展」を観て来ました。

以前ならマリーナに行ってブラブラしたり、オーナーの処に
お邪魔しようかと思いましたが、最近は空いた時間があれば
芸術に触れようと思うようになりました。

喜んで良いのか、悲しんで良いのか ? (笑)

約100年前の日本女性を優美に表現しています。
現代人の顔と、すこし違うような気もします。
同じ民族でも時代が変われば顔も変化するのかも ?

お二方とも日本洋画の王道を歩んだ画家です。
従って女性モデルも上品な人を選んでいるんでしょう。

でも私はもっと精神性のある肖像画の方が好きですね。
それとも実はあるのに気が付かないのかな ?

棒立ちになって、ずっと観入ってしまいそうな、ど迫力。

岸田劉生<麗子五歳之肖像>に見るような・・・・


2011年10月31日 20:34
ターナー 銅版画展

10/22,廿日市にある海の見える杜美術館で開催中の
「ターナー銅版画展」を観て来ました。

イギリス人、画家ウイリアム・ターナー(1775-1851)の
手掛けた銅版画800点の内、約150点の展示です。

海に出ると、高台に見える新興宗教風の建物の
中に杜美術館はありました。
眼下に見える宮島、広島湾の眺めは最高です。

銅版画がどのような工程で出来上るか知りませんが、何故こんなに緻密で精巧な表現ができるのか、驚くばかりです。
ただカラー色ではないので、陰影は有っても沢山見ている
と新鮮味が薄くなります。

また約200年前のイギリスの様子が理解できます。
豊かな森、自然のままの海岸線・小川、細い小道等々。

それに比較して、現在社会が何と様変わりした事か。
道路には信号機、交通標識、街路灯、監視カメラ etc.,


かなりの数の帆船の版画がありました。
ガフリグの風上帆走から、同時代の日本の北前船より
ずっと性能が上だったわけです。

西洋人は帆船、日本人は富士山の絵に郷愁を感じる
らしいから、セーリング文化は彼らに叶わないのは
ある意味うなづけます。


1845年作の銅版画 「戦艦テメレール号」、 戦艦は木造船。
朝日が昇り解体の為、蒸気船に曳航される姿は新しい時代の
到来を印象づける。正面から見る船首近くの形状、中央部の
タンブルフォームがなぜかグロテスクに感じられた。

2011年10月22日 17:01
関西フローティングショウ

雨上がりの10/16、新西宮ヨットハーバーで開催中
の関西フローティングヨットショウに行ってきました。

今回は一見学者として眺めて来ました。

出展数は多分10隻足らず、その中で興味を持って見た
のは、HR-31、タータン34、そしてXc-45です。

私の感触ではリーマンショック以後、プロダクションヨットの
2~3倍もする高級ヨットが、ショック以前よりも多く
売れていると思います。

景気に左右されない超富裕層OWNERに取って、
この円高は絶好の買い時になっているわけです。

高級外国車がよく売れている現象と同じですね。

うらやましい限りです。 (笑)


フルオプションで、3000万円は軽く越すアメリカ製タータン34。
カーボンマスト/ブーム、エポキシハル、AWLGRIP塗装。
トラディショナルとハイテク素材とのコラボレーション。

2011年10月16日 19:02
追悼展 佐藤忠良

10/13、今年3月30日に98歳で逝去した、彫刻家佐藤忠良の
追悼展を西区にある泉美術館で鑑賞して来ました。

粘土彫刻の鑑賞は初めてです。

削ってカタチを創る彫刻は鋭さを感じますが、粘土を
はりつけてカタチを創る彫刻はふくらみを感じます。

芸術作品そのものの鑑賞と同時に、作者が生き抜いた時代背景を知ることも、とても興味深い。

太平洋戦争、シベア抑留、国民が生死にさらされる有事。


ヨットが波に翻弄されながら前に進むように、人間も時代に翻弄されながら一生を終える。

戦後の日本、今まではどちらかと言えば平穏無事な時代であったのだろう。

しかし3.11後の日本、今度は国家が生死をさ迷う。

心して生きていかねば・・・・・

話が脱線してしまいました。



「記録をつくった男の顔」。王貞治という先入観無しでも、
とてつもない強固な男の意志を、目、顔立ちから感じられた

2011年10月14日 03:40