◆ブログカテゴリー ⇒ クルージング & ヨットレース (50)  | マリン情報 (170) | オペラ (137)  | 日々、つれづれ (31)  | 全てのブログ(投稿記事) (387)

メイン

全ブログ

45ft 高速ボートの引渡し

売却依頼を受けて足掛け3年、やっと45ft 高速ボートが
売れ、引渡しできた。

進水時の試運転スピードはなんと43.7kNT。
細身の船体はカーボン製。
ピッチの大きい高速用3枚プロペラ。

オーダーメイドの個性的なボートである。

それゆえ中々一般受けできず、嫁入りの縁が無かった。

新しいOWNERは千葉県の海洋土木会社。
交通・警戒船として高速ボートを探していた。

震災後の東北、関東の護岸工事はずっと続くだろう。
是非活躍してほしい。

その前に、真冬の千葉までの回航。
無事の到着を祈りたい。


気丈に取扱説明をしてくれるが、いざボートが居なくなると
オーナーはとてもさみしい。

2012年02月16日 04:39
カッターリグへのあこがれ

カッターリグは本来オーシャンゴーイングするヨットに
しばしば採用されてきた。

セルフタッキング又は108%のノンオーバーラップジブを
使うクルージングヨットが増えてきた。

しかし微風時には、リーヘルム気味になってしまい、
上り角度が増して行かない。

ジブ交換するのではなく、もう一本ジェノアの
フォイールを前側に備えておけば有効である。
つまりカッターリグとなる。

シリウス、タータン、ムーディ等はメーカーオプションとして
LISTINGされている。

格好良いし !!
一本フォアーステイが切れてもマストは倒れることはない。

またジェノアではなく、コード0、ジェネカーをファーリングする
ヨットも出始めている。

ショートハンドで、デイセーリングでもパワフルに走りたい。
それはオーナーセーラーの願いでしょう。


デゲロ28をカッターリグにしてみました。
ウ~ン、なかなか様になる。

2012年02月10日 16:14
そして ニュルンベルク へ

1/28、バーデン・バーデンからニュルンベルクに移動した。
今回の旅、最後の訪問地である。

バーデン・バーデンを出発し、30分も経たないうちに、
回りは雪化粧になって行った。
アルプス山脈の影響かな ?

夕方4 時過ぎ、ニュルンベルク中央駅を降りると目前に
城壁が目に着いた。中世の情景である。

しばらく眺めていたいが、まずホテルを探さなくてはならない。近くにあるはずなのに、なかなか見つからない。
案の定、城壁の内側にあり確認できなかった。

第二次世界大戦で町の90%は破壊されたらしい。
よくぞ昔のように復元したものだ。
さしずめ日本ならリセットして新しい建築物が並ぶのだろう。

単なる回顧主義ではなく、歴史・民族・国家のあるべき姿を
全国民が共有しているのかも知れない。
ドイツ統一、脱原発政策に代表されるように。

さて、夜はオペラ鑑賞だ。
演目はヴェルディの<椿姫>、現代的な演出でストーリーの
細部は分からなかった。

一か月前には、既に主な席はSOLD OUTだった。
3階の12ユーロの席がやっと取れた次第。
手に入れたオペラグラスが、とうとう活躍できた。 (笑)

主役のヴィオレッタ役は、Bassenz (多分イスラエル人)。
もう少し声量が欲しかったかな ?

会場の熱気から、50万の市民全体がこのオペラハウスを
支えているような気がした。


29日の午前中はドイツ・ルネッサンス大画家である
デューラーの家と、ゲルマン国立博物館を見学してから
ニュルンベルク空港へ地下鉄で移動した。

デューラーは私の最も好きな画家の一人である。
際立った写実の中に、上質な精神性を感じる。
特に自画像、28才の彼自身の表情は神々しい。

デューラー代表作のかなりは、ハプスブルグ家の
コレクションとなって、ウィーン、ミュンヘンの
美術館が現在は所蔵している。

今から500年前のデューラーの家、250年前のモーツァルト
の生家、台所も居間も同じような作りで、250年の時の流れはあまり感じられない。

人類がここ100年でいかに様変わりしたか改めて驚く。
数千年も同じような、衣食住の営みをして来たと言うのに。

歴史を逆戻りさせることはできないが、現状のままの
物質世界では永続可能な未来に疑問を持たざるを得ない。

さて、人類はどこに向かっているのだろう ?


楽しくも、また考える旅でもあった。
しばらくは仕事に専念することにしょう。



ホテルから見るオペラハウス
正式名称はニュルンベルク州立劇場
写真下部の雪の積った屋根が、市内を取り囲む城壁


上から見るカーテンコール。
中央やや左、黒のドレスが主役のヴィオレッタ


1420年に建てられ、1509-1528 の間生活したデューラーの家
ドイツ人らしく精巧で、数学的で、堅実な人生だったようだ
200年後のヨハン・セバスチャン・バッハにも通じるのかな ?

2012年01月29日 15:21
バーデン・バーデン へ

バーデン・バーデンは温泉で有名である。
ウィーンのバーデンは数年前に行ったことはある。

ここはいつか、来てみたかった。
温泉ではなく、1998年にOPENした祝祭劇場に。

駅からバスで10分、幸いホテルは祝祭劇場から目鼻の
処にあった。

ユーロ圏で二番目に大きいオペラハウスでもあるらしい。
丁度ザルツブルグの祝祭劇場のような感じかな ?
オペラもコンサートも両方できる劇場である。

世界ではよほど有名にならないと、リサイタルはしない。
この祝祭劇場はそのリサイタル会場としても有名である。

ちなみに、1/3 にはソブラノ歌手のアンナ・ネトレプコ。
2/23 はピアノのラン・ラン、2/24 はチェロのマイスキー。
世界トップスター目白押しのスケジュールである。

オペラ歌手のオッカケになって、次回は来たいものだ。 (笑)


今晩8 時からの公演は
「Queen Esther Marrow & The Harlem Gospel Singers」
20周年記念の世界ツアーコンサートである。

私の知らない世界である。
ゴスペルファンにとって、多分たまらないコンサートでしょう。

Queen Esther Marrow は世界のトップゴスペルシンガー。
とにかく歌い込んでいる、という迫力。
メンバー達もすばらしいパフォーマンスだ。

満員の会場は総立ち。
楽しかった !!

すこしかじってみようか、この世界。 (笑)

舞台には黒人アーティスト、客席は総白人ファン。

黒人の生んだ音楽に、世界が魅了される。


温泉らしき煙が見える。やはり温泉は日本ですね。
カジノ、高級プティック、そしてオペラハウス。
おなじ温泉地でもこんなに違うものなのか。


まだ温かそうな公演終了直後の舞台

2012年01月28日 13:58
マンハイム へ

ボートショウ見学後の日本へのトンボ帰り。
60才を過ぎているのだから、もうそんな味気ない事は
止めようと常々思っていた。

遊んで帰る予約は2ヶ月前が必要、仕事の成績では
ど壺になるかも知れないが思い切って決行した。

今月の売上からして、この遊びが仕事の致命傷には
ならないだろう。(笑)

やはりモーツァルトが立ち寄った所に行ってみたい。
4 回訪問したマンハイムにまず行く事にした。

オペラハウスは同じ場所に再建しているが、
もちろんモーツァルトは、そこに立ち寄っている。

どの国のオペラハウスも目抜き通りに有るから、
駅から徒歩で十分。

今夜のオペラはチャイコフスキーの<オネーギン>。
特にターニャの芯の強い歌唱、声色に魅了された。
歌手はラトヴィア生まれのイラ・バートマン。

席はかなり前で、おまけに真中。
せっかく買ったオペラグラス(実は中国製双眼鏡)は
出番無し。(笑)

来場記念に今大好きな、メゾソプラノのエリーナ・ガランチャ
のCDを買った。
偶然にもガランチャもラトヴィア生まれ。

どうしてスラブ人は歌が上手いんだろう ?


翌日は18世紀に築かれた選帝侯宮殿を見学。
マンハイムが一番栄えた時期の建物である。
ほとんどが復元の為、臨場感は薄かった。


19世紀末に建てられた町のシンボル、給水塔


向かって左から二番目がターニヤ役のイラ・バートマン
旅先で才能ある見知らぬ歌手に出会うのはとても楽しみだ

2012年01月27日 23:32
デュッセルドルフB.Show(3/3)

昨今の円高、ユーロ安で今回カッパとデッキシューズを購入した。

デュバリーのデッキシューズは日本では3万円代であるが
この会場では一万円代。
昔のトップサイダーの感じ。

カッパはドイツのメーカー MARINE POOL 製の物を購入。
色も黒にして見た。

オーバーナイトレースの時、ワッチ交代で即自分のカッパが
シャワールーム内で見つけられそうだ。(笑)


メガヨットのHALLが目立って、大型船が少なくなった。
しかし115ftの真っ黒なクラシックヨットは、今回初めて。


戦後、セーリングというスポーツが本格的に日本に入って
きた時、カルチャーという捉え方をなぜしなかったのだろう。

レジャー、スポーツのもう一段上の見方をすれば、
このマリン界を一過性ではなく、有形無形のものを子孫に
継承する行為にも力が入ったはず。

ウインドサーフィン、ディンギー、クルーザー等が
セクショナブル組織で、お山の大将意識がすみずみ
まではびこっている。
おまけにその要職を依然として高齢者が牛耳っている。

野球、サッカーは上手くいっているようなのに。
同じ比較はできないが。。。。

ゴーン氏が日産を立てなおしたように、ヨーロッパの優れた
コーディネーターを日本に招き、正直立て直してほしい。

日本は外国の力でないと、方向転換が難しい国のようだ。


115ftのクラシックヨット、まだ未完成
メッセに沿ったライン川から、特殊なトラベラーで運び込まれる


メガヨットのホールでは、ボートの全体像は
側面の踊り場から眺められる

2012年01月27日 23:20
デュッセルドルフB.Show(2/3)

他社のヨットもほとんど見て回り、世界のヨット業界がどちらの方向に進んでいるのか感じて見た。

 1. イージー接岸、離岸の追求。
   ・ベネトウ社のドック&ゴー
    回転できるドライブとバウスラを組合わせ、
    その場回転、並行寄せが可能。
   ・ハンゼ社のスムースムアリングシステム
    固定のドライブ、バウスラ、スターンスラを組合せ
   ・ババリア社
    多分ハンゼ社と同じ

 2. 非対称デザインの顕著化
   特に大型艇のコクピットは非対称にし、クルーとゲストを
   セパレートさせ、キャビンとの交通性を常に確保する。
   ベネトウ・センス、ババリア・ビジョン等。
   コンパニオンウエイもセンターラインにはこだわらない。

 3. 木目の選択の多様化
   普通木目は長手方向にあるが、バルクヘッドは横方向
   の木目を使い、ワイド感を持たせる。
   Xc、サンオデッセィ他多くみられる。


乗用車でも室内の配置は、ほとんど同じであるが、
各社共個性的にデザインしている。

まだまだヨットは、車以上にデザインのバリエーションを
付けることは可能と思う。


非対称コクピットの代表格、ベネトウセンス50
コンパニオンウェイはオフセンター


バルクヘッドを含めチークの木目は、すべて横方向のXc-42

2012年01月27日 18:08
デュッセルドルフB.Show(1/3)

1/23から3日間、デュッセルドルフボートショウを見学した。

昨年より少しは出展数が落ちているようだが、
リーマンショックのような事ではない。

初日は主取扱艇のハンゼ、ムーディを主にチェックした。
ハンゼは325、355、385(NEW)、415(NEW)、445、495を。
そしてムーディは41AC、45DS、62DSを展示していた。

特に62DSは初めて見る機会なので興奮してしまった。
なんと、ハルカラーがオレンジ。
ロシアのオーナーとの。 
多分オーナーは若いでしょう。

特徴であるコクピットと面一のサロンはとても広く、
大型艇のボートオーナーでも十分満足できる。
ダウンギャレーもオシャレで、アジム54等と共通する。

50ftクラスボートからヨットに転向のオーナーには
打ってつけのヨットでしょう。


41ACのチークキャビン艇を見ると、あらためてこの艇の
ポリシィ、完成度に驚いた。

みごとにトラディショナルとモダンをコラボさせ、
特にキャビンの居心地の良さをつくづく感じた。

上品なヨットである。

惚れ惚れしてしまった。


オレンジ色のムーディ62DS、日本でも早く
60ftクラスのヨットがあちこちで見られるようになってほしい


ムーディ41AC、アメリカのタータンヨットとは異った洗練さを感じる

2012年01月27日 17:06
オペラ<セヴィリアの理髪師>

1/22の昼過ぎ、トルコ航空でデュッセルドルフに到着した。
午後3:00から恒例のオペラ鑑賞となった。

昨年と同様、ローシーニの作品であった。
今回は彼の一番有名な<セヴィリアの理髪師>。
演出は現代的なもので、私にはやはり抵抗はあった。

興味は<フィガロの結婚>で伯爵夫人になるロジーナの
ベルカント歌唱の質である。

若いレナ・ベルキナというメゾソプラノが歌った。
声量も豊かではなく、テクニックもまだ成長期である。

ただとても可愛くて、これからが楽しみなオペラ歌手である
事は間違いない。


今回の席は2階、オーケストラボックスの後が一番好き。
ボートショウではオペラグラスを買おう !!

2012年01月26日 23:41
オペラ <ファウスト>

METライブビュー第6作は、フランスの作曲家グノーの<ファウスト>、文豪ゲーテの作品をオペラ化したものだ。

このDVDを持っておらず、ぶっつけ本番の初視聴であった。

どうも私は、ストーリーの奥深さを理解していないようだ。

さっそく原作<ファウスト>をアマゾンに注文した。
じっくり読んでから、再度聴いてみよう。

上演の休憩時間に歌手、演出家、指揮者にインタビューする場面がある。
表現者自らが、芸術をより具体的に、臨場感を持って
説明してくれる。
とても貴重な場面で、いつも興味深く聞き入っている。

アーティストが如何にして、その役割を表現するのか。

これは私のビジネスにも通じる。

ヨットを通じて私の何かを表現したいものだ。 (笑)


ファウストの恋人マルグリットを演じるロシアのポプラフスカヤ
角ばった面立ちはメゾソプラノのカサロヴァに似てるようだ

2012年01月19日 19:19