9/28(金)から始まる恒例の横浜フローティングショウ、
今年も前日から、ウインクレルブースの応援のため
ベイサイドマリーナに出向いた。
ヤードにはHanse445・Hanse415が入荷しているが、
艤装等で間に合わず、今回はH325・H385の2艇だけの
出展となってしまった。
ただしH415は10/12からの西宮フローティングショウ
には出展予定である。
今後、40ftクラス所有のオーナーの乗換艇としては
打ってつけのヨットである。
スターンスラスター、ステアリング直前までリードされた
ハリヤード・シート類。
バウスラスター、セルフタッキングジブとあいまって、
究極のシングルハンドボートに仕上がっている。
さらにこの展示艇はAWL塗装(最近ヨーロッパで人気の
ダークグレー)、チークデッキ、工場オプションのエアコン、
間接照明等を備え、高級感を増している。
是非ご期待下さい。
ラッピングされたH445、シルエットはクリッパーバウ
日本1号艇のH415、艤装後直ちに西宮へ回航
カタリナ42を韓国のビジネスパートナーに引渡した。
販売開始から、2か月後の売却である。
在庫、又は販売依頼があってから、3か月までに売却する
のが私の目標である。最悪でも半年以内。
従って今回の結果には満足である。
ヨットは船令20年を超すと、なかなか再販は難しい。
そんな中で、韓国とのチャンネルは重要である。
日本とは異なるマーケットが存在するからである。
出港前夜は「流川」に繰り出し、いきつけの韓国スナックで
カラオケを楽しんだ。
酔っぱらった二人は、ともにヨット船中泊。
我々にとって、竹島問題は全くの無縁なのである。
現在韓国No.1の中古艇販売のパートナー。
彼からのマーケット情報が、非常に参考になる。
ベルリンのホテルは丁度動物園の近くであった。
今晩7:00のフライトまで十分時間がある。
せっかくなので午後から、動物園に行った。
簡単な柵内に動物がいた。
ゾウ、シマウマ、キリン、サイ、カンガルー、etc 。
おとなしい動物ばかりである。
もちろんライオン、クマはおりの中であるが。 (笑)
ゾウには小さい子供がおり、人気の的であった。
動物のしぐさを見ているとほほえましく、時間の経つのを
忘れてしまう。
しかし、厳しい野生の中の生存競争が存在しない動物園
では、動物達はただジッとしているだけにも見えた。
死ぬまで生存競争の中に身を置くか、年金でジッと
生き長らえるか。。。。。
無事に帰り、しばらくは仕事に精を出そう。
母親は巨大ゆえ、子供に気配りができない。
しかし、親子には強い絆が感じられる。
最終日、8/29は午前中で終わり。
グループディスカッションでは英語力の貧弱さを
毎回露呈。
昼食が終わり、今年のDEALER MEETINGは終わった。
我々3人はレンタカーでベルリンに移動した。
車から見る風景では、年々風力発電機が増えている。
羽は巨大になり、微風でも回っている。
多分その性能は向上しているのだろう。
ベルリンは建設ラッシュでドイツの元気さを象徴している
ようだ。
物価も安いらしく、とても住みやすい感じがした。
美しいドックサイド。
来年また会いましょう。
8/28は朝から充実のスケジュールであった。
まずヨーロッパのヨット市場の動向説明が
本社からあった。
2006年には約7000隻、2012年では約4100隻。
2008年のリーマンショックで激減後、なかなか
回復しないのが現状である。
ヨーロッパのヨットメーカーの置かれている環境は厳しい。
しかしその中でも、ハンゼ社はトップクラスの安定感
である。
また、10m未満のヨットは増加傾向にある。
日本の場合はヨーロッパ通りではないが、2014年の
消費税UP前の駆け込み需要が、特に小型艇で現れる
と思われる。
続いて、モデルチェンジされたPARTSの説明。
セール、エンジン、キャンバス、電子機器等。
年間の生産量が多いだけに水面下ではサプライヤーの
壮絶なバトルが繰り広げられているのだろう。
ディーラーゲームは日本でいう、ペーロン競争。
4チームの総当たり。
私は年も年なので遠慮した。
夕食はドックサイドの仮設のホール。
水辺での食事、語らい、そしてアルコール。
ヨーロッパのヨットメーカーで、これ程のロケーションは
貴重である。
ハンゼ575の目玉は、ディンギーガレージ。
ほぼ自動で出し入れできるテンダーボート。
純正のウォータージェットを搭載。
年間表彰、ディナー、ダンスタイム。
楽しい時間は流れていく。
8/27,5時間のローカル列車に揺られて、リューベックから
ハンゼ工場のあるグライフスバルトに移動した。
今回はデヘラーも一緒なので、工場には135゜Eの
門田社長夫婦、バンデの大橋さんが到着していた。
今回のディーラーミーティングの目玉は、ハンゼ345と
ハンゼ575のデビューである。
ハンゼ345はまだ完成状態ではないけれど、
ツインラットの魅力的なヨットである。
多分来年春の横浜ボートショウにはお披露目
できると思う。
一方ハンゼ575は数週間前に進水したばかりである。
明日8/28には、オランダのボートショウ出展の為、
出港しなくてはならない。
8/初、ハンゼ社より世界中のハンゼディーラーに
デモ艇(1号艇)の船名を募集した。
なんと私の名付けた 「MONROE WALK」 が
採用されたのである !!
雑誌、カタログ、広告ビデオにも載ることになる。
女性名詞、大きなトランサム、響きの良い字並び等。
密かに自信は持っていたのであるが。。。。(笑)
現実となってしまった。
記念の盾はいつまでも大切にしたい。
私のヨットへの想い入れが神様に通じたのかな。(大げさ)
幸せな気分である。
ニューモデルのハンゼ575。
暗闇から突如現れ、ウエルカムパーティは最高潮。
これからはヨットの命名も仕事にしようかな。 (笑)
とうとう念願のリューベック観光が実現できた。
旅行誌の表紙を飾るほどの美しい街である。
ハンブルグから特急で約30分、13~14世紀のハンザ同盟
が栄えたころに、その中心として最も繁栄を極めたのが
このリューベック。
周りの川、運河が城壁代わりになり、外敵を守った事を
うかがえる。
シンボルのホルステン門、自体の重みで傾いており、
何かユーモラスな趣で出迎えてくれた。
ホテルはそのすぐ前。ラッキーです。
どうして空室があったのだろう。
一番の興味はマリエン教会。
バッハがパイプオルガンに魅せられて通いつめたらしい。
とにかく教会もパイフオルガンも巨大である。
1941年の英軍の空襲で破壊され、戦後復元された。
メチャメチャにされた国土、民族、建物を地道に
元通りにしていく。
そこには時間軸、出費は問題ではない。
何が大切なのか、国も国民も一致しているのでは。
改めて日本の未成熟さを自戒してしまう。
1464~78年に建てられた市城門、ホルステン門。
壁の厚さは3.5mにも達するらしい。
ハンブルグのホテルは地下鉄の駅からすぐ近くで
助かった。
幸い、空港で三日間のハンブルグチケットを券売機で
買えることができた。
これがあれば市内の電車、地下鉄、バスは乗り放題。
美術館も割引が効く。
二日目の8/25、早速市内観光に出発した。
港町だからまず船を見たい。海から100kmもエルベ川を
上ったハンブルグは、港というより河口である。
倉庫街の一角に現在建設中の「エルベフィルハーモニー
ハンブルグ」を見た。
赤レンガの倉庫の外壁をそのまま残し、その上に
コンサートホールが出来上がる。
強烈に驚いた。何という発想なんだろう !!
日本なら倉庫を撤去してから建てるんだろうね。
次は市立美術館。ハンブルグ駅のすぐ近く。
世界的な名画は少なかったと思う。
ナポレオンの肖像画が印象に残った。
すべてを視透せる眼力。
国のトップに見せてあげたい。
ブラームス博物館、テレマン博物館にも行ってみた。
ブラームスの時代(1850年ごろ)は写真が出始める。
歴史に残る音楽家を写真で見るのは、何か違和感を
感じる。
確かにクララ夫人は才女で、美人である。
隣のテレマン博物館ものぞいてみた。
モーツアルト以前の、いわゆるバロック音楽が好きな私は
ブラームスより正直興味を持った。
館長は情熱を持って、丁寧に説明してくれた。
質問する私のことを 「音楽家ですか ? 」 と言ったのには、
ビックリと同時に、少々うれしかった。 (笑)
音響設備は日本人が設計したとか。
戦火で破壊されたベルリンと同様、
ハンブルグも魅力的な大都市に変貌している。
ハンブルグで膨大な数の作曲をしたテレマン。
愛用の小型のチェンバロ。
今年のHanse Group Dealer Meetingは例年より、
一か月遅れの8/27-8/29となった。
三日早めに出発して、ハンブルグに二泊、
リューベックに一泊してから、本社工場のある
グライフスバルトに入ることにした。
トルコ航空の機内で、山口県の大島在住の牧師、
辻さんと親しくなった。
ドイツに嫁いだ娘さん夫婦とお孫さんに会いに行くとの。
ハンブルグで合流後、デンマーク国境の島で夏休み。
偶然、帰りもイスタンブールから一緒になるので、
お話を聞いて見よう。
夜はハンブルグ国立歌劇場で、ミュージカル
「ウエストサイドストーリー」を観た。
夏はオペラはお休みなので仕方がない。
この歌劇場も来たかったひとつである。
オペラに慣れると、マイクを通した歌には抵抗が出てくる。
確かに上手いのだが。。。。
ヨーロッパ人の演じる「ウエストサイドストーリー」は紳士
すぎるような感じもした。
ハンブルグ国立歌劇場。
場内ではヨーロッパ人の上品さが随所でうかがえる。
ババリア44の売却は正直苦労した。
もともとチャーター仕様でデザインしていたので、
日本のオーナーへの販売は難しい。
・4部屋は不必要である。
・バウスラ、エアコン等の装備がない。
西宮のサウサリートヨットクラブは40年にもなる有名な
ヨットクラブである。
会員は現在35名を数える。
以前お世話になったボスの大場様より買い換えのお話を
頂き、トントン拍子に決まってしまった。
部屋数も多い方が良いし、バウスラは別に要らない。
ポータブルのエアコンはすでに持っている。
ご縁というものはこんなものかといつもながら驚いてしまう。
西宮に空き桟橋が無いということで、前もって下取り艇の
カタリナ42を広島観音マリーナに回航した。
ポンツーンを挟んで荷物の大移動。
出港前に昔の愛艇で記念撮影、そして新しい愛艇で乾杯。
なかなかドラマティックなシーンである。
仕事の中でこんな情景が生まれてくると、セッティングした
自分は芸術家ではないかと思ってしまう。 (笑)
カタリナ42でバチリ、総勢10名の回航クルー。
こんどはババリア44で乾杯、仕事冥利に尽きる。