« 上原ひろみジャズコンサート | メイン | メト・ライブヴュー "ドン・ジョヴァンニ" »

串本町トルコ記念館

昔、トルコの軍艦が潮岬辺りで難破し、日本人が救助した話は漠然ながら知ってはいた。
紀伊大島にトルコ記念館があるのを知ったのは、10月下旬回航で串本港に立寄った時である。

12/3夜、芦屋マリーナでイベントが終わった後、和歌山まで走り、翌日は由良、御坊、周参見、そして串本まで車で足を延ばした。

ヨットで今までに訪れた漁港である。
苦労して入港した漁港ばかりである。
50年近く前の思い出も、蘇えってくる。


1890年9月16日夜、トルコ軍艦(木造)エルトゥールル号は熊野灘で台風による暴風雨に遭い、紀伊大島東端の岩礁で難波、587名が殉職、69名が日本の漁民に救助された。

私、ヨット乗りとして美談では済まされない。
これは天災ではなく、紛れもなく人災である。
航海日程を優先し、安全を疎かにした結果である。
成功が続いていても、ちょっとしたミスが命取りになる。

艇、乗組員の安全が第一で、時間は二の次である。
これはいつの世になっても、変わるはずがない。

自然は自分の思うようにはならない。
やっかいなものである。
いつも肝に命じておかねばならない。



潮岬を通過する時は、この遭難現場を思い出すだろう
高台の慰霊碑からは、いつも潮騒が聞こえる

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ycn.chicappa.jp/mt/mt-tb.cgi/354

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)