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スザンナという女性

2006年ザルツブルグ音楽祭で<フィガロの結婚>のスザンナ役を演じたロシアの売れっ子オペラ歌手,ネトレプコ(ソプラノ)へのインタビューでスザンナ像を彼女はこう解釈していました。
すべての面において魅力的な男性はおらないから,女性は同時に別の人にも惹かれ,それぞれの魅力的なところを好きになる事もあり得るわけです。
結婚当日でもスザンナが伯爵に対する複雑な気持ちをいだいたのはその為でしょう。
フィガロとスザンナは幸せにはなるだろうけれど,ほんとうの幸せにはなれないだろう。人生なんてそんなものでしょうと。
妙にオペラ歌手の登場人物解説には説得力を感じられました。なぜってオペラ歌手は超人的な能力を持っているわけですから。
ここまでの人間描写を音楽で表現しちゃうわけですから,やはりモーツァルトは天才の中でも別格と言わざるを
を得ませんね。
天才の残していったものに気が付いて,その作品を思う存分味わうことができる良い時代に、生まれたと思います。

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