私は音楽のジャンルに、優劣はないと思う。
「昭和歌謡」は、日本音楽文化の宝物である。
クラシック音楽も、作られた当時は流行音楽であった。
普遍性のあるものは、残り続ける。
そういう意味で、「昭和歌謡」は日本のクラシック音楽に
成り得る。
持ち歌の歌手が亡くなったり、高齢で聞くに堪えない歌に変貌している昨今、遅まきながら島津亜矢を知った。
ゴメン。。。。 でも間に合った。 (笑)
・ うまい、とにかくうまい。 天性の歌ごころ。
・ ツヤのある高音。 そして豊かな声量。
・ 実に丁寧に歌い上げる。 決して崩して歌わない。
多くの演歌歌手は、線の細い音色・音域を持っている。
持ち歌なら、それも個性かもしれないが、カバー曲では
よりオーソドックスさが、歌のクオリティをあげる。
彼女の場合、すべての音が抜けて響く。
だから歌われたカバー曲は、良質の演歌に再生される。
デビュー30年、大きなヒット曲に恵まれず、沢山の難しいCOVER曲を歌い込む事で、返って彼女の歌唱力に磨きが掛かったのでは、と推測できる。
私、音楽評論家 ? (笑)
今の時代、世相から演歌のヒット曲は、もう生まれにくい。
自信のある若い演歌歌手は、もう持ち歌なんかを頼りに
せず、COVER曲で堂々と、歌手として勝負したらいい !!
高齢化日本、彼女のように「昭和歌謡」を美しく歌い上げる
歌手は、日本の宝である。
来年は是非、彼女のコンサートに行ってみたい